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映画史上最も恐ろしい悪役は?歴史に残るダークヒーロー(2)戦慄の殺人マシーン…伝説級の恐怖を演出した名監督

text by 編集部

物語には欠かせない存在と言えば悪役。主人公と対抗的なキャラクターという要素だけでなく、不気味で魅力溢れる姿は多くの観客を虜にする。そんな銀幕で輝き続ける映画史に残る悪役が活躍する作品を紹介。今回は米colliderを参考に、歴代映画悪役5選を紹介。

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冷徹で計算高い殺人マシーン

HAL 9000「2001 年宇宙の旅」 (1968)


出典:Amazon

製作国:アメリカ
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック、アーサー・C・クラーク
キャスト:キア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルベスター、ダグラス・レイン

【作品内容】

今から400万年ほど前の地球で、人類の祖先にあたるヒトザルたちは“謎の黒い石板モノリス”を発見し、触れる。ヒトザルは、ヒトへと進化を遂げ、宇宙開発をするまでに発達する。その後、2001年に、“モノリス”の謎を究明するため、調査隊を組織し最新型人工知能「HAL(ハル)9000型コンピュータ」を搭載した宇宙船ディスカバリー号を木星に向かわせる…。

【注目ポイント】

映画『2001年宇宙の旅』
映画2001年宇宙の旅Getty Images

SF映画の古典作品とも言われる、映画『2001年宇宙の旅』の第一幕は、人類が文明を持ち、生活を始める前の時代である、有史以前を舞台とし、初期の人類の進化が描かれているところから始まる。

第二幕では、宇宙を舞台として、月面で発見された謎の黒い石板モノリスの発見を中心に、物語が展開していく。

第三幕では、本作の敵役である「HAL9000」が登場する。

HAL9000は、同じ船に乗る人間の宇宙飛行士を支援するようにプログラムされているスーパーコンピューターだ。しかし、最終的にHAL9000は、船内の人間と衝突を起こす。またHAL9000は、自分が悪事を働いているとは全く思っていないが、冷徹で計算高い殺人マシーン。船員によってシステムが破壊されるのを防ぐため、あの手この手で攻撃を仕掛けてくるサマは、姿が見えないだけあり恐ろしい。

映画『シャイニング』、映画『時計じかけのオレンジ』、映画『フルメタル・ジャケット』などの有名作品を手がけた、スタンリー・キューブリック監督のカメラワークもあいまって、「HAL9000は次に何を仕掛けてくるのか」と好奇心を煽る。SFの傑作ではあるが、それと同時に極上のサスペンスも提供してくれる一作となっている。

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