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史上最恐…面白すぎるゾンビ映画は? 最もスリリングな名作(5)衝撃のバッドエンド! 「走るゾンビ」が圧巻

大ヒットした海外ドラマ『ウォーキング・デッド』をはじめ、日本でも多くのゾンビ映画・ドラマが製作されている。一口にゾンビ映画といっても、一つ一つ個性がある。国内・国外、時代など、作品によってゾンビの種類が異なり、倒し方、逃げ方が違うのが醍醐味だ。今回は、我々を様々な角度から恐怖に陥れるゾンビ映画を5本セレクトして紹介する(文・野原まりこ)

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走るゾンビのチャンピオン…。衝撃のラストにお口あんぐり

『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)


出典:Amazon

上映時間:98分
原題:Dawn of the Dead
製作国:アメリカ
監督:ザック・スナイダー
脚本:ジェームズ・ガン
キャスト:サラ・ポーリー、ヴィング・レイムス、ジェイク・ウェバー、メキー・ファイファー、タイ・バーレル、マイケル・ケリー、ケヴィン・ゼガーズ、リンディ・ブース、ジェイン・イーストウッド、ボイド・バンクス

【作品内容】

看護師のアナは、夫ルイスと平凡に暮らしていた。ある朝目が覚めると、アナとルイスの家の寝室に近所に暮らす女の子が顔中血まみれの状態で立っていた。

すると女の子が突然ルイスを噛み殺してしまう。救急車を呼ぶアナだったが、死んだはずのルイスが起き上がり、襲いかかってくる。噛まれる寸前で家から逃げたアナだったが、町は家が燃え、人が人を襲うという混沌に陥っていた…。

【注目ポイント】

サラ・ポーリー
サラポーリーGetty Images

1978年製作の映画『ゾンビ』のリメイク作品であり、走るゾンビの先駆けでもある本作。これまでのノロノロと歩くだけのゾンビの常識を覆したこともあり、当時は否定的な意見も多かった。

しかし、ゾンビ映画としても十分に楽しめる内容になっていると同時に、ここから様々なバリエーションのゾンビが生まれたと考えると、その先進性は高く評価されるべきだろう。また、ごく単純に本作が描く「走るゾンビ」は観ていて、恐怖をかき立てられると同時に、なんだかとても爽快な気分になる。

ゾンビの頭を串刺しにしたり、妊婦の体からエイリアンのようなゾンビベイビーが産まれたりと、人類への冒涜ともとれるようなグロテスクな描写も盛り沢山だ。

ゾンビに変わろうとしている者を“ピクピク”と呼んだり、平気で女性に性的な暴言を吐いたりと、人間の汚い部分が生々しく出ており、ゾンビとはまた違った人間の怖さも描かれている点もリアリティがあって見応えがある。

アナは自宅を逃げ出した後、生き残った人々とモールに避難する。そこで繰り広げられる人間模様もしっかりと描き込まれており、一番自分と近い感覚を持つ登場人物に感情移入してしまうこと間違いなしだ。

そして最後はゾンビ映画にありがちな、先を濁しつつも主人公だけは助かりそうな雰囲気を出しつつ、なんと衝撃のバッドエンド!

神の怒りからは誰も逃れられないように、ゾンビの群れから逃げる術などない。観終わった後もズシリと重い感触にひたれる一作だ。

(文・野原まりこ)

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