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期待外れの大コケ映画は…? 2023年の大失敗映画(2)世界がシラケムード…最悪の主演俳優で大赤字確定?

text by 編集部

今年最も話題となった映画は、宮崎駿の『君たちはどう生きるか』ではないだろうか。他にも『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』『ゴジラ-1.0』など、コロナ禍も明けて再び映画の勢いが復活した年であった。一方、期待はずれだった作品もある。今回は大コケした海外映画を5本セレクト。その理由についても解説する。(文・市川ノン)

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大コケの理由は主演俳優の素行問題?
暴行や強盗での逮捕歴も

『ザ・フラッシュ』


出典:Amazon

上映時間:144分
監督:アンディ・ムスキエティ
脚本:クリスティーナ・ホドソン
出演者:エズラ・ミラー、サッシャ・カジェ、マイケル・シャノン、ロン・リビングストン、マリベル・ベルドゥ、キアシー・クレモンズ、アンチュ・トラウェ、マイケル・キートン

【作品内容】

今作はDCコミックスの同名キャラクターを原作としたヒーロー映画だ。スピードを武器にした地上最速のヒーロー、フラッシュことバリー・アレン(エズラ・ミラー)は、時間さえも超越する。その能力を駆使し、幼い頃に亡くした母を救うが、それによって未来を改変してしまう。

改変後の世界ではスーパーマンやワンダーウーマン、アクアマンがいない。そして、かつてスーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が襲来し、地球の植民地化を進めているのだった。それに対抗するため、フラッシュと別人のようになったバッドマンらが立ち上がる。

【注目ポイント】

主演のエズラ・ミラー
主演のエズラミラーGetty Images

今作は、初週の国内ランキングは4位に終わり、特に話題性もないまま公開が終わってしまった。全世界でも興行収入は2億ドルほどで、製作費と比較すると赤字ギリギリのラインだという。もっとも、これにマーケティングコストの1億ドルが加わり、赤字待ったなしという評価さえある。

今作が大コケした理由のひとつは主演のエズラ・ミラーの素行問題だろう。以前からマリファナ所持などの逮捕歴があったが、2022年にも暴行や強盗容疑で逮捕されている。この影響でプロモーションにも制限がかかり、またファンの間でも彼の出演に対するボイコット投稿などがあったのだ。

また、今作は「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)のシリーズ作であるが、今後はジェームズ・ガンにより、新たに「DCユニバース」(DCU)が開始すると発表されている。後に続かない作品ゆえに、観客のモチベーションが上がらなかったのかもしれない。また、DC作品を無理やりまとめた作品ゆえに、一見さんにはとっつきにくい印象もあったのも否めない。

一方、ネット上では「またマルチバースかよ」という意見も多く、頻出するマルチバース物語に観客が飽食気味なのを今作は示した。

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