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ツッコミどころ満載で大コケ…2023年ガッカリ日本映画(4)脚本が最低…ギャグも滑り倒してSNSに酷評殺到

text by 編集部

『怪物』や『ゴジラ−1.0』、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』など、話題作が目白押しだった今年の日本映画界。しかし、そんなヒット作の裏側には、鳴り物入りにも関わらず儚く散っていった作品も数多く存在する。今回は、そんな作品の中から5本を厳選してご紹介しよう(文・編集部)

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ストーリーがあまりにも意味不明…。観客を置き去りにしたドラマ劇場版

『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』


出典:Amazon

上映時間:99分
監督:入江悠
脚本:秦建日子
出演者:広瀬すず、櫻井翔、勝地涼、中村蒼、富田望生、大島優子、上田竜也、奥平大兼、加藤諒、南野陽子、橋本環奈、真木よう子、佐藤浩市、江口洋介

【作品内容】

物語の舞台となるのはドラマの結末から2年後。探偵事務所「ネメシス」は依頼数の減少による経営難に苦しみ、事務所もボロいビルの最上階の物置のような部屋に引っ越していた。

そんなネメシスに、成功報酬1000万円の依頼が舞い込み、風真と栗田は舞い上がる。依頼主は愛犬を誘拐された老人・榎戸(笹野高史)だ。さっそく調査に取り掛かるアンナと風真だったが、アンナの前に謎多き男・窓(佐藤浩市)が現れて以降、彼女は仲間を次々と殺されていくという悪夢にうなされるようになる…。

【注目ポイント】

2017年ベネチア映画祭の時の広瀬すず
2017年ベネチア映画祭の時の広瀬すずGetty Images

本作は、日本テレビ系列で放送された『ネメシス』の劇場版。監督は『SR サイタマノラッパー』シリーズで知られる入江悠が務め、広瀬すずに橋本環奈と、今をときめく役者陣が名を連ねる。

舞台は探偵事務所のネメシス。CEOで探偵歴30年の栗田一秋と、自称天才だが的外れな推理ばかりする探偵、風真尚希、そして助手で天才的な洞察力を発揮する美神アンナの3人が難事件の解決に挑むという物語で、往年の『トリック』や『SPEC』を彷彿とさせるテイストが魅力だった。

しかし、滑り続けるギャグや中途半端な謎解き要素、そして後半に唐突に登場する遺伝子編集ベイビーなどのSF要素に辟易する視聴者が続出。SNSには「つまらない」「豪華キャストの無駄遣い」など、辛辣な感想が並んだ。

そんなドラマの実写版なのだから、やはり押して知るべしだろう。とりわけ本作は、夢や現実、パラレルワールドといった設定が盛り込まれているにも関わらず脚本が全く整理されておらず、終始意味不明のまま終わっている。

そもそもドラマの人気がイマイチだったにも関わらず、変に欲目を出すからこういうことになるのだ。ドラマ版の続編を作りたかったのであれば、スペシャルドラマが関の山だったのだろう。

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