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名作日本映画を超えちゃった? 史上最高のリメイク映画(4)韓国がすごい! 日本の傑作を超えた理由は?

text by 編集部

日本映画が海外でリメイクされヒットした作品がいくつか存在する。日本人としては海外に本国の映画が評価されたと思うと嬉しいものだ。今回は、日本でもアカデミー賞を受賞するなど話題となった作品の中から、オリジナル版に負けないくらい最高傑作となった作品を5本紹介。興行収入でも大成功を収めた作品をセレクト。

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「日本映画リメイクブーム」の火付け役となった逸品

『LUCK-KEY ラッキー』(2016)

ユ・ヘジン
ユヘジンGetty Images

上映時間:112分
原作:『鍵泥棒のメソッド』(2012)
製作国:韓国
監督:イ・ゲビョク
脚本:チャン・ヨンミ
キャスト:ユ・ヘジン、イ・ジュン、チョ・ユニ、イム・ジヨン、チョ・ハンチョル

【作品内容】

本作の原作は、主人公の“成功率100%の完璧な殺し屋”が、アクシデントにより記憶喪失となったことで巻き起こるコメディー映画『鍵泥棒のメソッド』。

【注目ポイント】

オリジナル版の監督はアメリカの大学で映画を学んだ異才・内田けんじ。主演に堺雅人を起用し、香川照之、広末涼子、さらにはムロツヨシが顔写真のみのカメオ出演をするなど、贅沢すぎるキャストを揃えたものの、興行収入は約6億円と振るわなかった。

しかし、日本アカデミー賞の優秀脚本賞を受賞したことからも分かる通り、その内容については高く評価された作品でもある。韓国のみならず、2021年には中国でもリメイクされたことが、それを証明している。

韓国でリメイクされた本作は、オリジナル版から、わずかながら改変がなされているものの、「殺し屋と三流役者が入れ替わってしまう」という根幹の設定はそのままに、主人公のヒョンウク(ユ・ヘジン)を襲うトラブルの連続と、テンポの良いお笑いシーンはブラッシュアップされ、よりエンタメ色を濃くした作品に仕上がっている。

韓国コメディー映画史上最速で観客動員数500万人を突破し、興行収入も日本円換算で約71億円を記録する大ヒット。さらに、フィレンツェ韓国映画祭では観客賞を受賞した。この時期から、本作に限らず、日本映画の韓国へのリメイクが増え、その流れは近年、さらに加速している。

また、その逆として、韓国映画が日本でリメイクされる例も増えている。両国の映画業界が刺激しあい、映画製作が文化交流の1つとして大きな役割を果たしていることは間違いないだろう。

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