「魅力が炸裂!」妻夫木聡が出演する最高の映画(4)。運命を変えた一作、大ブームを起こしたコメディは?
text by ZAKKY
11月18日公開の話題作『ある男』で主演を務める、妻夫木聡。1998年にテレビドラマ「すばらしい日々」で俳優デビューして以来、着実にキャリアを積み重ね、名実共に現代の日本映画界になくてはならない名優となった。そんな彼の、今一度振り返りたい出演作を5本セレクトした。(文:ZAKKY)
ブレイクのきっかけとなった青春映画の金字塔
『ウォーターボーイズ』(2001)
監督:矢口史靖
脚本:矢口史靖
キャスト:妻夫木聡、玉木宏、三浦哲郁、近藤公園、金子貴俊
【作品内容】
美人新任教師の策略で、成り行きから文化祭でシンクロナイズドスイミングを発表することになった、男子高校生の奮闘と友情を描く青春コメディ。主人公・鈴木智に扮した妻夫木は、校内唯一の水泳部員。競泳に限界を感じ、部活を辞めようとするが、そんな矢先にシンクロと出会う。
撮影当時21歳の妻夫木は、気弱で流されやすい性格のピュアな男を好演。初々しい演技によって本格的にブレイクし、「かわいいイケメン」の代表的な存在として世間を席巻した。
男子高校生がシンクロナイズドスイミングに熱中するという奇想天外なストーリーが支持され、スマッシュヒット。本作のプロデューサーは、モデルとなった川越高校水泳部の特集をたまたまニュース番組で目にし、映画化を着想したという。シンクロの技術を習得させるためには時間がかかるため、売れっ子俳優が出演するのは難しい。そうした事情もあり、当時ほぼ無名であった妻夫木が起用されたというのも、運命の巡りあわせだったのだろう。
純朴でありながらも、当時から大器を感じさせる、妻夫木のオーラ。そして、ラストシーンにおける、チームプレイは圧巻である。制作陣たちの想像を遥かに超えた、妻夫木を始めとした役者陣の演技と、猛練習を重ねた技術が、余すところなく炸裂している。
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