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これは許せない…日本アニメの海外実写版、世紀の失敗作(3)原作ガン無視…ジャッキー流超アレンジの結果は…?

text by 編集部

世界中で人気を誇る日本のマンガやアニメは、これまでハリウッドを中心に世界中で映画化されてきた。しかし、中には目も当てられないような出来の作品も数多く存在する。今回は、そんな作品の中からいわくつきの5本をセレクト。映画の内容と改変ポイントを詳しく解説する。(文・編集部)

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ジャッキー・チェンが冴羽リョウに!?
原作ガン無視のハチャメチャコメディ

『シティーハンター』(1993)

ジャッキー・チェン
冴羽リョウ役のジャッキーチェンGetty Images

上映時間:106分
監督・脚本:ウォン・ジン
原作:北条司
キャスト:ジャッキー・チェン、後藤久美子、ジョイ・ウォン

【作品内容】

私立探偵の冴羽リョウはある日、家出した日本の大企業の社長令嬢、清子の行方を追って欲しいとの依頼を受ける。早速捜査を開始した冴羽と助手のカオリは清子を追って豪華客船に乗り込むが、航海の途中で船がテロリストたちの餌食となってしまう。

乗客を救うため、テロリストに単身で立ち向かう冴羽とカオリ。冴羽と警察、そしてギャングたちの三つ巴の戦いが今、幕を開ける…!

【注目ポイント】

1985年から1991年まで『週刊少年ジャンプ』に連載され、未だに根強い人気を持っているハードボイルドコメディ『シティーハンター』。そんな人気作が、あのジャッキー・チェン主演で実写化されていたと聞くと驚かれる方も多いのではないだろうか。

しかし、本作は、当時のジャッキーが冴羽に似ているという理由から制作されただけに、当然原作の筋はガン無視で、ジャッキーならではのハチャメチャ感が空回りしている。そういう意味で本作は『シティーハンター』の枠を借りたジャッキーチェン映画というのが正しいかもしれない。

ただ、一点良い点を挙げるとすれば、清子役の後藤久美子の演技が挙げられるだろう。後藤は、当時若干18歳ながら、見事なアクションを披露している。

なお、『シティーハンター』は、2024年にNetflixでの実写化が決定している(冴羽リョウ役は鈴木亮平)。本作がNetflixの手でどう生まれ変わるのか、ぜひ期待したい。

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