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かわいすぎて魅力的…最も愛されたNHK朝ドラヒロイン(3)最高の夫婦! 美貌と明るさで日本を照らした傑作

text by 寺島武志

NHK連続テレビ小説といえば、若き女優の登竜門とも呼ばれるドラマ作品。朝ドラを毎朝の楽しみとしている人も多く、朝ドラのヒロインは、お茶の間の顔と言っても過言でない。ヒロインが魅力的であれば、作品そのものの評価にも繋がる大事な存在だ。今回は、数ある朝ドラ至上最も魅力的なヒロインを5人セレクトして紹介する。(文・寺島武志)

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女性実業家として朝ドラの新機軸を打ち出した

『あさが来た』(波瑠)

波瑠
波瑠Getty Images

主人公:白岡あさ(モデル:広岡浅子)
放送期間:2015年9月28日~2016年4月2日
脚本:大森美香
最高視聴率:27.2%
主演:波瑠

【作品内容】

幕末から大正時代にかけ、激動の時代を駆け抜けた白岡あさ(波瑠)と夫・新次郎(玉木宏)の人生を描いた物語。

京都の豪商・今井家の次女であるあさには、琴や裁縫などの習い事に熱心な姉・はつ(宮﨑あおい)がおり、2人は大阪の許嫁の元へそれぞれ嫁ぐ。

嫁入りしたあさはやがて家業の両替商について学ぶようになり、新事業として炭鉱業に手を広げ、そして日本初の女子大「日の出女子大学校」を設立に尽力することとなる。

一方、姉・はつの嫁ぎ先は、経営が破綻し、夜逃げを強いられることとなり…。

【注目ポイント】

幕末から大正時代にかけ、豪商のおてんば娘・白岡あさ(波瑠)と陽気にヒロインを支え続けた道楽者の夫・新次郎(玉木宏)の「おもろい夫婦」が、日本の朝を明るく照らす物語。

主人公を演じた波瑠と、その姉役の宮﨑あおいを中心にストーリーが紡がれる。「びっくりぽん」が口癖の明るい性格のあさが、実業家として歩みはじめる一方、はつは農作業をしながら子育てに励む対照的な人生が女性視聴者の共感を生んだ。

さらに、周囲の男性たちの恋愛模様、当時の日本のビジネス環境も垣間見えたことから、男性視聴者からも支持され、平均視聴率は23.5%を記録した。幕末から物語が始まるとあって、土方歳三(山本耕史)、大久保利通(柏原収史)、福沢諭吉(武田鉄矢)といった歴史上の偉人が登場した点も見逃せない。

主演の波瑠は、朝ドラのヒロインオーディションで3回落ち(『てっぱん』(2010)、『純と愛』(2012)、『あまちゃん』(2013))、4回目の挑戦で主役の座を得たことを自ら明かしている。

「オーディション200連敗」という、現在の活躍ぶりからは信じられないようなエピソードを持っているが、今となっては、その経験が、毎クールどこかの局のドラマに必ず出演している彼女の今の人気に繋がっていることは必然だろう。

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