2007年の銀幕デビュー以来、日本映画界の中心で活躍する、俳優・鈴木亮平。コメディからサスペンスまで、実直な青年から極悪非道なヤクザまで、演技の幅はまさに変幻自在。今回は、どんなジャンルの映画でも唯一無二の存在感で魅せる彼の代表作を5本セレクト。ぜひチェックしてその豊かな演技を堪能してほしい。今回は第4回。

●鈴木亮平が頼れるリーダーを熱演！ 司馬遼太郎の歴史的傑作の実写化

『燃えよ剣』（2021）

上映時間：148分
監督：原田眞人
脚本：原田眞人
キャスト：岡田准一、柴咲コウ（KOH+）、鈴木亮平、山田涼介、尾上右近、山田裕貴、たかお鷹、坂東巳之助、安井順平、村上虹郎

【作品内容】

武州多摩の百姓の出で、ならず者だった土方歳三。黒船が来航し、開国を要求した幕末の動乱の世に、彼は武士になる夢を抱き、近藤勇、沖田総司らとともに京都へ向かう。彼らは徳川幕府の後ろ盾のもと、市中を警護する新選組を結成。討幕派勢力の制圧で八面六臂の活躍をみせる土方だったが、時代は徐々に倒幕へと傾いていき…。

【注目ポイント】

新選組副長・土方歳三を主人公に激動の時代を生き抜く男たちの姿を描いた司馬遼太郎の『燃えよ剣』。本映画は、累計部数500万部を超えた同作の実写化である。監督は、『日本のいちばん長い日』『クライマーズ・ハイ』で知られる原田眞人で、主演の土方歳三を岡田准一が演じる。

本作で鈴木が演じるのは、言わずと知れた新選組総長であり、土方の盟友でもある近藤勇。内部抗争や粛清などから、時に野蛮と称されることもある近藤だが、鈴木は、時に弱さもさらけ出す、笑顔がトレードマークの頼れる男として演じている。

なお、鈴木が本作のオファーを受けたのは、NHK大河ドラマ「西郷どん」を終えた直後だったという。西郷隆盛と近藤勇。動乱の世を敵として戦い抜いた二人の人物を、鈴木の演技から見比べてみるのも面白いかもしれない。

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