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「長澤まさみって素晴らしい!」魅力爆発、最高の出演映画(3)。まだ17歳、あどけない表情と内面の闇を演じた隠れた名作

text by 編集部

長澤まさみの魅力が堪能できる邦画の良作5選をセレクト。コメディから感動大作まで、数々の名作に出演している長澤まさみ。自然体の演技はもちろん、世間に衝撃を与えた悪役など、演技の振り幅に圧倒される。デビューしたての懐かしいものから、最新作まで、彼女の魅力が存分に詰まった作品をご紹介する。

●17歳の長澤まさみが等身大の高校生を演じる

『深呼吸の必要』(2004)

監督:篠原哲雄
脚本:長谷川康夫
出演者:香里奈 谷原章介 長澤まさみ 成宮寛貴

【作品内容】

沖縄のとある離島で、サトウキビを刈るバイトに5人の男女がやってくる。初心者である5人は慣れない仕事にもたつくばかり。おまけに、バイトの常連・田所豊は偉そうに振る舞うため、周囲は苛立ちを募らせていく。

監督は『昭和歌謡大全集』、『はつ恋』などの篠原哲雄。脚本は『卒業』、『空母いぶき』の長谷川康夫。主題歌はMy Little Loverが担当し、作品の雰囲気を盛り上げている。当時、長澤まさみは『世界の中心で、愛をさけぶ』とのかけ持ちで撮影していた。

【注目ポイント】

長澤まさみは、無口な高校生・加奈子を演じる。加奈子は誰とも馴染もうとせず、黙々とサトウキビを刈り、周囲と距離をあけている。今作品での長澤まさみは、ほとんどセリフがない。しかし、言葉を発さなくてもわずかな表情の変化や目線などで、加奈子の不器用さや葛藤などを表現し、内面に闇を抱えた難しい役を見事演じ切って見せた。

序盤のシーンでは、警戒心が強く、険しい表情が多い。しかし、おじいやおばあといる時はどことなく穏やかな表情を出して、少しずつ心を開いてきている様子が感じ取れる。終盤には、女子高生らしいキラキラした笑顔を見せるシーンもあり、加奈子の成長していく姿が表現されている。

撮影当時、長澤まさみはまだ17歳。まだあどけない彼女の表情が堪能できる一作だ。

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