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パクリ疑惑のある日本映画は…? 物議をかもした問題作(1)支離滅裂…ボロボロに破綻した崩壊作の元ネタは?

現在、日本では年間500本以上の映画が制作されている。しかし、いちから作品を作るのはいつの時代も難しい。そのため、時には、ヒット作のアイデアをしれっと拝借…なんてことも。そんなわけで今回は、ハリウッド映画からのパクリ疑惑がある邦画5本をご紹介。見どころとツッコミどころを解説する。(文・編集部)

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展開がヒドすぎる…! 『X-MEN』と酷似した問題作

『ストレイヤーズ・クロニクル』(2015)

岡田将生
岡田将生Getty Images

上映時間:126分
監督:瀬々敬久
脚本:喜安浩平、瀬々敬久
原作:本多孝好
出演者:岡田将生、染谷将太、成海璃子、松岡茉優、石橋蓮司、伊原剛志

【作品内容】

とある極秘機関は実験によって人類を超越した特殊能力を持つ子供を生み出すことに成功。各々異なる能力を授けられた子供たちはその代償として早死にする宿命を課せられる。子供たちは成長し、人間離れした視覚を有する昴(岡田将生)をリーダーとするチームを結成。そんな中、彼らの前に別の特殊能力者チームが現われて…。

【注目ポイント】

本作は、本多孝好の同名小説が原作のアクション映画。監督は瀬々敬久。スバル役を岡田将生、学役を染谷将太が演じる。

特殊能力を持つヒーローたちによる熱いバトルー。この本作の内容、どこかで見たことがないだろうか。そう、『X-MEN』(2000)だ。

現に、内容もかなり「本家」と似通っており、クイックシルバーよろしく瞬間移動するキャラクターが出てきたり、ウルヴァリンよろしく指を武器に戦うキャラクターが出てきたりと、ほとんど「和製X-MEN」といってもいいような作品に仕上がっている。

また、物語も破綻しており、キャラクターの行動が支離滅裂なほか、映像やCGもチープ。国内の映画レビューサイトでは軒並み低い数字を記録しており、アクション映画としては惨憺たる出来栄えである、と広く目されている。

本作の監督を務めた瀬々は、『ヘヴンズ・ストーリー』(2010)『アントキノイノチ』(2011)などで知られる名監督だ。

アクションシーンは陳腐ではあるものの、登場人物たちの日常をすくい取った、本筋とは関係のないシーンは入念に撮られており、若い役者たちがジャズのセッションのような自然な掛け合いをみせるところなど、見どころも少なくない。

『X-MEN』のことを忘れて、ちょっと変わった青春映画として観れば楽しめるかもしれない。

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