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評判悪すぎて強制終了…続編打ち切りの残念な日本映画(2)3週間で終了…無駄な恋愛でファンが怒り狂ったのは?

大人気の原作実写化を筆頭に、シリーズ化を目論んでの超大作映画プロジェクトの中には、一見ヒットしたように見えても、諸般の事情でシリーズ途中で打ち切りとなってしまった作品がある。今回は、惜しくも途中で打ち切りになった日本映画を5本セレクトしてご紹介。打ち切りになってしまった理由も交えて解説していく。(文・タナカシカ)

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タツノコプロ50周年記念作

『ガッチャマン』(2013)

松坂桃李
松坂桃李Getty Images

監督:佐藤東弥
脚本:渡辺雄介
出演:松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平、初音映莉子、光石研、中村獅童、岸谷五朗

【作品内容】

21世紀初頭、突如現れた謎の組織「ギャラクター」によりわずか17日で地球の半分は占領された。人類は、「石」と呼ばれる不思議な結晶と「石」の力を引き出せる「適合者」に望みを託す。

「適合者」として集められ、特殊な訓練を受けた鷲尾健(松坂桃李)らは、「石」を操る「ガッチャマン」として、侵略者との過酷な戦いに身を投じることとなる…。

【注目ポイント】

本作の元となった『科学忍者隊ガッチャマン』はタツノコプロによって制作されたSFアニメで、世界征服を企む秘密結社「ギャラクター」と戦う5人の少年少女の科学忍者隊の活躍を描いた作品。1972年から1974年まで、学習雑誌『小学一年生』(小学館)などに連載された漫画が原作となり、同年から1974年までフジテレビ系でテレビアニメが放送された。

その後も短編アニメ『おはよう忍者隊ガッチャマン』(2011)やアニメ『ガッチャマン クラウズ』(2013)など派生作品も多く制作され、世代を超えて愛される作品となっている。

実写映画『ガッチャマン』(2013)には、主演の松坂桃李はじめ、鈴木亮平、綾野剛、剛力彩芽など、豪華俳優達がキャスティングされ、当時話題となった。

日本テレビ開局60周年、日活100周年記念、タツノコプロ50周年ということもあり、上映館はTOHOシネマズ日劇他全国307スクリーンと期待されていた作品だったが、なんと公開から3週間で打ち切りとなった。その最終興行収入は4億8,000万円だった。

主な原因として挙げられる理由は、原作との大きな乖離だろう。

まず、敵である「ギャラクター」は17年間も何をしていたのか。世界が壊滅的になっているのに東京だけが無傷という映像などから、ツッコミどころ満載の作品になってしまった。

さらにファンを怒らせたのはこれだけではない。原作にあった「鳥」の設定がなくなり、誰も求めていない男女の三角関係が持ち込まれたことだ。

雑誌文化通信のアンケートによると、主な観客層は中高年であり、若年層は少ない比率だったことから、劇場鑑賞したのは当時のアニメ「ガッチャマン」に幼少期から親しんでいた人が多く、原作改変は余計だったのではないだろうか。

公開から3週間で打ち切りとは異例の事態だが、作品の貴重な時間を、原作再現ではなく、必要のない恋愛描写に使われたことがファンの怒りを買ってしまったようだ。

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