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評判悪すぎて強制終了…続編打ち切りの残念な日本映画(5)役者が豪華すぎる!? 頓挫したガッカリな理由は?

大人気の原作実写化を筆頭に、シリーズ化を目論んでの超大作映画プロジェクトの中には、一見ヒットしたように見えても、諸般の事情でシリーズ途中で打ち切りとなってしまった作品がある。今回は、惜しくも途中で打ち切りになった日本映画を5本セレクトしてご紹介。打ち切りになってしまった理由も交えて解説していく。(文・タナカシカ)

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今でも続編を持ち続けたい意外な実写映画

『ルパン三世』(2014)

小栗旬
小栗旬Getty Images

監督:北村龍平
脚本:水島力也
原作:モンキー・パンチ『ルパン三世』(双葉社)
出演:小栗旬、玉山鉄二、綾野剛、黒木メイサ、浅野忠信

【作品内容】

世紀の大泥棒、ルパン三世(小栗旬)と仲間たちは、“その所有者は世界を統べる”と言われる宝物、クリムゾンハート・オブ・クレオパトラを狙い、超巨大要塞型金庫“ナヴァロンの箱舟”に挑む。

待ち受ける鉄壁のセキュリティや、ルパンの宿敵・銭形警部(浅野忠信)を突破し、宝を手に入れることが出来るか―――。

『ルパン三世』は怪盗アルセーヌ・ルパンの孫であるルパン三世を主人公に設定した、モンキー・パンチによる漫画。1967年から1969年まで『漫画アクション』(双葉社)にて連載された。

【注目ポイント】

映画『ルパン三世』は2014年に全国東宝系で公開された。原作はモンキー・パンチの同名漫画であり。半世紀を超えた現在も、世代を超えて人気の作品だ。

本作はハリウッドを拠点に活動している北村龍平監督と、映画『新宿スワン』シリーズなどの脚本を担当する山本又一郎が手がけた実写作品。

主人公のルパンを小栗旬を務め、峰不二子役に黒木メイサ。他にも次元大輔を玉山鉄二、石川五右ェ門を綾野剛、銭形警部を浅野忠信が演じ、全国307スクリーンで公開された。

メインストーリーは、世界の大泥棒であるルパン三世 宝物に狙いをつけ、宿敵である銭形警部から逃げるという、ルパンを少しでも知っている人ならお決まりのストーリーだが、今作ではルパン達が属する「ザ・ワークス」という組織が出てくることが最大の魅力だ。人を殺さないポリシーがあったり、女性や子どもには無害なことから、ルパンの美学を忠実に描かれているところなどが、今でも幅広い層から人気を得ている。

公開前は否定的な意見も多かったが、最終興行収入は24億5000万円となり、ハリウッドで開催された「LA EigaFest 2014」ではオープニング上映・海外プレミア上映が行わた。さらに、フィリピン、台湾、タイ、ベトナム、シンガポール、韓国、香港、オーストラリア、ニュージーランドなどの23カ国での公開が決定するなど大ヒットとなった。

このヒットを受け、北村監督はインタビューで「続編を作りたいと思っている」と答え、世間からも続編が期待され続けた。

しかし、続編決定まで至らなかったのは、豪華なキャスト陣が揃いすぎたことが原因ではないだろうか。

主演でもある小栗はこの後、映画『ゴジラvsキング』(2021)でのハリウッド進出が決まっており、浅野忠信もハリウッドで引っ張りだこの存在だ。俳優達のスケジュールが合わなかったとすれば、ヒットしただけに続編を期待していたファンは残念だろう。

しかし、2023年に『相棒』シリーズを手掛けてきた橋本一監督が、Amazonオリジナル映画『次元大介』を手掛け、次元大介を演じた玉山鉄二が続投したことで、近年また話題を呼んだ。

続編までは至らなかったが、サブキャラクターをメインに映画が制作されたことで、次は石川五右ェ門版、峰不二子版が続くのではないかと、色んな想像ができることだろう。個人的には、銭形警部がルパンと出会う前の新人刑事前日譚が見たいものである。

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