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官能的すぎる…国民的女優の濡れ場が堪能できる日本映画(4)過激すぎる裸体…衝撃シーン連発の名演技とは?

text by 市川ノン

映画の物語を進めていく上で、官能的なシーンはスパイスになる。女性の裸には人の目を引く力が宿っている。だが、エロスと共にその女優が自分の体を使って何を伝えようとしているのかを感じることで、観客は胸を打たれるのではないだろうか。今回は表現の境地に立ち、果敢に濡れ場に挑戦した女優をセレクトしてご紹介する。(文・市川ノン)

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痛みに執着するヒロイン
吉高由里子、キケンな濡れ場

吉高由里子『蛇にピアス』

吉高由里子
吉高由里子Getty Images

原作:金原ひとみ
監督:蜷川幸雄
脚本:宮脇卓也、蜷川幸雄
出演:吉高由里子、高良健吾、ARATA、あびる優、ソニン

【作品内容】

金原ひとみによる芥川賞作品を蜷川幸雄が監督した。19歳のルイは蛇のように割れた舌(スプリットタン)を持つ男アマ(高良健吾)と出会う。

彼女は彼と付き合いながら、アマの紹介で知り合った彫り師のシバ(ARATA)とも関係を持つ。

彼らと過ごすうちに、ルイはピアスや入れ墨などの肉体改造に身を委ね、痛みによって生を感じていくのだ。少女ルイの愛と絶望を描いた、吉高由里子の代表作の一本。

【注目ポイント】

本作は、今や国民的女優となった吉高由里子の映画初主演作だ。デビュー以来初のヌードを披露した吉高は、今作で日本アカデミー賞新人俳優賞、ブルーリボン賞新人賞などを受賞。それら賞の名に違わぬ、度重なる濡れ場シーンの臨場感に息を飲む。

序盤のアマとの情事では、まだ身体へ加工をしていないルイ。身も心もノーマルな状態だが、シバとの出会いにより、ルイのカラダには徐々に入れ墨が入り、過激になっていく。

シバは入れ墨を彫る見返りとしてルイに体を要求するが、彼は生粋のサディストだったのだ。ルイとの情事で彼は髪の毛を掴むなど彼女が苦しむ様子に欲情する。

かような吉高由里子とシバのシーンは演技を越え、本気なのでは、と心配になるほど過激。痛みに執着するルイの姿も印象的だ。

惜しげもなくバストを披露した吉高と高良健吾、ARATAの迫真の演技は必見。

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