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レオナルド・ディカプリオのブチギレ演技が堪能できる映画(5)もはや放送禁止…!?痛快すぎるキレまくりの名作は?

text by 編集部
ウルフオブウォールストリートGetty Images

アイドルとして人気を博した90年代とは打って変わり、カラダ全体で怒りをに表出する“ブチギレ俳優”へと華麗なる転身を果たした、レオナルド・ディカプリオ。今回はそんなレオ様のブチギレ演技が存分に堪能できる作品をセレクト。怖さを通りこして胸がスカッとする。そして迫力のあまり少し笑ってしまう。必見作が出そろった。

●キレまくる姿が愉快痛快。史上最もフ○ックという言葉が使われた作品

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2012)

原題:The Wolf of Wall Street
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:テレンス・ウィンター
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、ジャン・デュジャルダン、ロブ・ライナー、マシュー・マコノヒー

【作品内容】

アメリカの起業家、ジョーダン・ベルフォートの回想録『ウォール街狂乱日記 -「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』を原作とした、型破りな伝記映画。若きジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は、金持ちになる野望を胸に、ウォール街の投資銀行・LFロスチャイルドに入社。半年かけて株式仲介人の資格を取り、意気揚々と出社すると、世界的株価大暴落「ブラックマンデー」に襲われ、会社は倒産。失業したジョーダンは落ち込む間もなく、次なるビジネスに目を光らせていた…。

マーティン・スコセッシとディカプリオの5度目となるコラボレーションによって生まれた作品。180分の上映時間のうち、「フ○ック」という言葉が使用された回数は驚異の約570回。およそ3分に1回は「フ○ック」という言葉が叫ばれているという計算になる。

【“ブチギレ”ポイント】

受話器を耳に当てながら通話相手であるお客にキレ、部下にキレ、浮気を疑う妻にキレられ、キレ返し…。言ってしまえばどんな時でも常にキレている、生命力に満ちあふれた実業家役をディカプリオが熱演。

本作の主人公・ジョーダン・ベルフォートにとって怒りとは、弱肉強食の世界を生き抜くための燃料であり、客、部下、恋人といった他者に思いを伝えるための武器であり、アイデンティティーそのものである。口角泡を飛ばして「フ○ック」と連呼し、中指を立てつづけるディカプリオの姿を見ていると、おぞましさを通りこして痛快な気分になる。

仲間のブラッド(ジョナ・ヒル)とともにヤバい薬を大量に服用し、顔面を真っ赤にして地面を這いつくばるアクションは爆笑もの。観る者に恐怖ではなく、笑いと活力を与えるディカプリオの“ブチギレ”演技は、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』において、無形文化財の境地に達した。そう断言しても決して言い過ぎではないだろう。

そんなディカプリオの最新作は、マーティン・スコセッシと再びタッグを組んだ『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』。舞台は1920年代のアメリカ。FBI捜査官に扮したディカプリオが、利権や人種差別が複雑に絡んだ難事件に挑む犯罪映画とのこと。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』以来のスコセッシとのコラボ作。果たしてディカプリオは我々にどんな表情を見せてくれるのか。期待して待とう。

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