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最もつまらないトム・クルーズ映画は? 残念な失敗作(2)何となくしょぼい…娘の顔芸に完敗した大作とは?

text by 編集部

ハリウッドのパワーランキングでも上位に食い込む人気と実力を備えるトム・クルーズ。自らの製作プロダクションを立ち上げており、プロデューサーとしても活躍している。とはいえ、それでも失敗作は生まれてしまうのが映画の難しいところ。そこで、映画に身を捧げるトム・クルーズでも面白くすることが出来なかった残念な作品を独断でセレクト。(文・高梨猛)

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トムの持ち味が出ていない?
SF小説の古典を現代風にアレンジした大作

『宇宙戦争』(2005)

トム・クルーズ【Getty Images】
トムクルーズGetty Images

上映時間:116分
原題:War of the Worlds
製作国:アメリカ
監督:スティーブン・スピルバーグ
原作:H・G・ウェルズ
脚本:ジョシュ・フリードマン、デヴィッド・コープ
キャスト:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ジャスティン・チャットウィン、ミランダ・オットー、ティム・ロビンス

【作品内容】

人類は、突如として謎の宇宙人からの侵略を受ける。巨大な歩行機械「トライポッド」が世界中で暴れまわり、逃げ惑う人々はパニックに。貨物港でクレーンのオペレーターとして働くレイ(トム・クルーズ)は、子供のレイチェル(ダコタ・ファニング)と、ロビー(ジャスティン・チャットウィン)と共に、宇宙人の攻撃を掻い潜りながら逃避行を開始する。

【注目ポイント】

スティーブン・スピルバーグ監督とトム・クルーズが2度目のタッグを組み、H・G・ウェルズの古典的SF小説を圧倒的なスケールで描いたSFパニック作。

映画『マイノリティ・リポート』が成功したので、スピルバーグ&トムでもう1本SFを…という流れで企画にゴーサインが出たような1本。実際に、急にトムのスケジュールが空いたので、そのスキに企画・撮影・公開まで1年ほどで製作されたという。

その割にはしっかりと怖いパニック映画となっており、さすがスピルバーグ監督。ただ、一種の群像劇でもあるので、主演はトム・クルーズじゃなくても良かったのではと思ってしまう。

トムのシュっとした雰囲気は港で働く労働者には見えず、宇宙人に襲撃されても基本的に逃げるだけ。驚きや恐怖、必死の抵抗など、トムもできるだけ人間臭い演技で頑張っているが、娘役のダコタ・ファニングの顔芸と叫び声にはかなわない。

最近のファンが見たら、トムが最後は独りでトライポッドを倒してくれるんじゃないかと思うかもしれないが、原作通りのアッサリした結末なのも、今観るといかにも物足りない。

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