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日本人が激怒…!? 間違いだらけの日本描写が酷いアメリカ映画(3)時代遅れのポンコツぶり…意味不明な展開

text by 編集部

サムライやニンジャ、ゲイシャ、ヘンタイなど、欧米に浸透している日本のイメージは様々だ。そんな日本のエッセンスを取り入れたハリウッド映画の中には、日本人から見ると違和感満載のおかしな仕上がりになっている作品もちらほら。今回は、そんな勘違いの日本描写が甚だしいハリウッド映画を5本ご紹介する。

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前時代的な日本を詰め込みすぎた『X-メン』のスピンオフ作品

『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)

主演のヒュー・ジャックマン【Getty Images】
主演のヒュージャックマンGetty Images

上映時間:125分
原題:The Wolverine
製作国:アメリカ
監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:マーク・ボンバック、スコット・フランク
キャスト:ヒュー・ジャックマン、真田広之、TAO(岡本多緒)、福島リラ、ハル・ヤマノウチ、ウィル・ユン・リー、ファムケ・ヤンセン、山村憲之介、イアン・マッケラン、パトリック・スチュワート、スベトラーナ・コドチェンコワ、ブライアン・ティー、小川直也、角田信朗

【作品内容】

ウルヴァリンは、かつて、長崎への原爆投下から命を守ったヤシダ(真田広之)に請われて、来日する。

実業家として成功していたものの、病魔によって死の淵にあるヤシダに「不老不死の苦しみから解放する」と告げられるウルヴァリン。ヤシダはほどなくして死去する。

ヤシダの葬儀が執り行われるが、そこにいた僧侶たちには刺青が…。僧侶に化けたヤクザに襲われ、銃撃された上に、ヤシダの孫娘マリコ(TAO)を拉致されてしまう。

それはヤシダの後継者争いであり、巻き込まれる形となったウルヴァリンだが、不老不死の力を奪われたまま戦い続けることになる。

【注目ポイント】

『X-メン』シリーズのスピンオフ第2弾の本作。不老不死の能力を持つ人気キャラクター「ウルヴァリン」を演じるのは、もちろんヒュー・ジャックマンだ。

ウルヴァリンの前に現れた敵は、鎧を着て日本刀を振り回す武士もどきや忍者、そして黒服のヤクザ、しまいには侍の形をしたロボットまで登場し、しかもそのロボットの正体は、亡くなったはずのヤシダというワケの分からなさだ。

真田広之をはじめ、日本人キャストを多く起用し、日本ロケも行っている本作。そうであるならば、日本の近代的で清潔な街並みを知らないはずはないのだが、描かれている日本は、ヤクザが社会を支配し、刀で戦いを挑むような世界だ。

キャストを含む製作スタッフが、こうした日本の描き方をどう捉えているのかは知る由もないが、あまりにもハリウッドからの視点が前時代的で、アップデートされていないことが分かる作品といっていいだろう。

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