アニメファンも絶賛…! 史上最高の「芸能人声優」アニメキャラ(5)凄すぎる…キャラに憑依した漫才師とは?
text by ジュウ・ショ
アニメ映画に欠かせないのが声優の声。キャラクターに息を吹き込む大切な役目であり、声優の良し悪しによって作品の出来は左右される。しかし、アニメの吹き替えにはプロの声優でなく、タレントなどの芸能人を起用するケースは珍しくない。そこで今回は、芸能人が声優を担当して成功した映画を5本セレクトして紹介する。(文・ジュウ・ショ)
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声優交代が受け入れられない…。素晴らしいハマり役
爆笑問題・田中裕二『モンスターズ・インク』(2001)
【作品内容】
子ども部屋のクローゼットを通じてアクセスできるモンスターの世界には、夜ごとに子どもたちを脅かすモンスターたちがいた。
サリーとマイクをはじめとしたモンスターたちは、子どもたちの悲鳴をエネルギー源として収集する仕事をしている。そんな中、モンスターの世界に人間の女の子・ブーが迷い込んでしまい、大騒動に発展する。
【注目ポイント】
『モンスターズ・インク』は、2001年に公開され爆発的な興行収入を記録。さらに翌年開催のアカデミー賞で4作品にノミネートされるなど、興行面でも批評面でも大きな成功を収めた作品だ。
今作でW主演を務めたのがサリー役のホンジャマカ・石塚英彦と、マイク役の爆笑問題・田中裕二。公開当時、巨体のサリーと小柄なマイクというキャラクターを体現したような配役が話題となった。
なかでもマイク役を演じた、田中裕二の上手さが際立っていた印象だ。実際レビューサイトでも彼の声を絶賛するコメントが多い。2021年に『モンスターズ・ワーク』で声優交代となった際には「田中じゃないと違和感がある」という声も多く聞かれた。
還暦を間近にして、漫才師として八面六臂の活躍をみせる田中だが、本作の他にも、映画『ゴジラvsコング』(2021)の重要キャラクターの吹き替えを担当するなど、数は決して多くないが、声の仕事でも存在感を発揮している。今後、声優としてより多くの作品に関わってほしいと願っているのは、筆者だけではないはずだ。
(文・ジュウ・ショ)
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