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衝撃の「過大評価」…? 世界から批判を浴びたアカデミー賞作品(4)最高傑作はこれじゃない…? 皆が推すのは

映画界最大のお祭り・アカデミー賞。オスカーを獲った作品は、後世まで語り継がれる名作として大きな名誉を得ることになる。しかし1929年から続く長い歴史のなかで「なんでこの作品が?」と議論を呼ぶ結果を生むことも。今回は歴代アカデミー賞”作品賞”受賞作から「過大評価」といわれた作品を5つご紹介する。(文・ジュウ・ショ)

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『ソーシャル・ネットワーク』を推す声が多数

『英国王のスピーチ』(2010)

コリン・ファース
コリンファースGetty Images

上映時間:118分
原題:The King’s Speech
製作国:イギリス、オーストラリア、アメリカ
監督:トム・フーパー
脚本:デヴィッド・サイドラー
キャスト:コリン・ファース、ヘレナ・ボナム=カーター、ジェフリー・ラッシュ

【作品内容】

吃音に悩まされたイギリス王ジョージ6世と、言語療法士ライオネル・ローグの友情を史実を基に描いた作品だ。大衆の前で上手く演説ができないジョージ6世が吃音を克服するまでの流れと、最後の大演説シーンが話題になった。

【注目ポイント】

『英国王のスピーチ』は近年を代表するヒューマンドラマの名作としてよく話題にも上がるタイトルだ。

しかし2010年はライバルに優れた作品が多く「この作品がオスカーで良かったの?」という声がよく挙がっている。ライバルに目をやると、ナタリー・ポートマンが命懸けの芝居で魅せた2010年代を代表するサスペンスの傑作『ブラックスワン』、クリストファー・ノーラン監督がありったけの野心を注ぎ込んだ、こちらも近年を代表するSF映画である『インセプション』など超豪華なラインナップ。

なかでもデヴィッド・フィンチャー監督が手がけた異色の伝記映画『ソーシャル・ネットワーク』をこの年の真の最優秀作品に推す声は多い。「Facebook」の創業者、マーク・ザッカーバーグを主人公にしたノンフィクション作品である。

2010年といえば、Facebookのアクセス数がGoogleを抜いた年だ。またTwitterのツイート数が1日あたり5000万を超え、Instagramが登場した年でもある。まさにSNSが世界の中心に躍り出る、転換期にあたる年であったことを鑑みても「この年は『ソーシャル・ネットワーク』が取るべきだったのではないか」という意見には頷けるものがある。

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