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面白すぎて放心状態に…史上最高のスーパーヒーロー映画(2)凄まじい怪演…映画の歴史を変えた衝撃の悪役とは?

マーベル・コミック、DCコミックスをはじめ、長年根強い人気を誇っている「スーパーヒーロー映画」。”勧善懲悪もの”は勝利することが分かっている。なのにハラハラしてのめり込み、観終わった後に「正義とは何だろうか…」と哲学に耽ってしまう。今回はそんなスーパーヒーロー作品を5つピックアップしてお届けしたい。(文・ジュウ・ショ)

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ジョーカーを演じたヒース・レジャーの一世一代の名演

『ダークナイト』(2008)

ヒース・レジャー
ヒースレジャーGetty Images

製作国:アメリカ
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン
キャスト:クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、ヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマン

【作品内容】

ゴッサムシティはジョーカーの話題で持ち切りである。新任検事のハービー・デントは、悪がはびこるゴッサムシティを救うため、謎多きヒーロー・バットマンと協力して、街をクリーン化すると力強く宣言。

バットマンの正体である、資産家のブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)はデントの志と人柄を高く評価し、街の治安維持は彼に任せ、バットマンの引退を考えている。

ウェインは検事のレイチェル・ドーズ(マギー・ジレンホール)に好意を寄せているが、彼女の心はウェインとデントの間で揺れているのだった…。

【注目ポイント】

DCコミックス発の『ダークナイト』も、メガヒットを記録した傑作だ。週末興行収入は前年の『スパイダーマン3』を超える1億5830万ドル(約169億円)を記録、これは当時の全米新記録だった。

今作はアカデミー賞の作品賞にはノミネートされなかった。しかしそのことに非難が殺到した結果、ノミネート作品が5作から10作まで拡大することになった。それくらいのインパクトがあった名作だ。

バットマンシリーズの映画化の歴史は長い。古くは1943年から始まり、これまでに20作以上も公開されている。なかでも、今作が公開されるまでは1989年、1992年公開のティム・バートン監督作品の印象が強かったことだろう。

しかし『ダークナイト』の公開で、その印象は一気にひっくり返った。その立役者はヴィランであるジョーカーを演じたヒース・レジャーだ。彼は公開を待たずして急性薬物中毒で亡くなったが、公開後にその怪演が話題になった。

ヒース・レジャーのジョーカーはよくジャック・ニコルソンと対比される。ジャック・ニコルソン版はティム・バートン監督ということで、とってもコミカルだ。本当にマンガのページをそのままスクリーンに移したようなポップさがある。そこに狂気を感じさせる。

一方でヒース・レジャー版のジョーカーは、その冷酷さが何よりの特徴だ。ヒースは役作りのために数週間もホテルにこもっていたという。その結果「ダークナイトといえば、ヒースのジョーカー」と言われるほどの評価を受けた。

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