酷すぎる…映画『東京リベンジャーズ』原作から4つの“改悪点”(1)。最悪…唖然とした最重要点カット
text by ZAKKY
和久井健の人気コミックを、北村匠海、吉沢亮ほか超豪華キャストによって実写化した『東京リベンジャーズ』。昨年公開されるや大ヒットを飛ばし、2023年には続編の公開も決定。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだが、原作ファンからすると「これはないでしょ!」言うしかない不満点も。今回はそんな残念な改変ポイントを深掘りしていく。(文:ZAKKY)
改悪点①:パーちんが、メビウス総長・長内を刺さない
まず、一番大きな改悪点が、これである。
林田春樹こと“パーちん”は、主人公・タケミチが所属する東卍の創設メンバーであり、参番隊隊長の1人。実写版では個性派俳優の堀家一希が演じている。
パーちんの親友とその彼女は、いわゆる不良ではなく、一般的な高校生カップル。そんな2人がライバル集団の「メビウス」に襲われ、彼女の方が重傷を負ってしまう。東卍は復讐のため、メビウスを襲撃しようと決めるも、決行日の数日前に、逆にメビウスからの襲撃を受けてしまう。
パーちんは、「メビウス」の総長であり、実行犯である長内を見るなり、飛び掛かるも、ボコボコにされてしまう。しかし、東卍の総長マイキー(吉沢亮)が一撃で長内を倒し、副総長・ドラケン(山田裕貴)の一喝により、メビウスは、東卍の配下となる。ここまでは、原作通りである。
しかし、原作では、「テメぇだけは許せねぇんだよ」と、パーちんが長内をナイフで刺してしまう。そして、「オレ 自首する」と言い残し、少年院送致となる。
この最も重要なくだりが、映画では、丸々省略されており、原作ファンは唖然とした。
省略しても、1本の映画として成立はするであろう。しかし、物語の重厚さは激減し、パーちんに対する感情移入度が薄らいでしまったのが、残念でならない。上記の改悪点は、次のページで解説する話と密接にかかわってくる。
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