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えっ…あのセリフは脚本にない!? 日本最高のアドリブ俳優(5)ギャグ漫画家すら大絶賛…最強の爆笑俳優は?

映画の撮影は、本番前にリハーサルをすることが一般的である。カメラや役者がどのような動きをするのか綿密に計算されて作られている。しかし、そうした段取りを裏切り、突然台本にはない動きをする役者がいる。そうした“リアル感”は計算外の面白さを生み出すこともある。今回は、撮影中にアドリブ芝居が多い役者を5人セレクトして紹介する。(文・野原まりこ)

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作者・空知英秋先生が大絶賛!
共演者が思わず笑ったシーンも採用に

佐藤二朗『銀魂』(2017)

佐藤二朗
佐藤二朗Getty Images

原作:空知英秋
監督:福田雄一
脚本:福田雄一
出演:小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、新井浩文、吉沢亮、早見あかり、ムロツヨシ、長澤まさみ、岡田将生、山田孝之(声の出演)、佐藤二朗、菜々緒、安田顕、中村勘九郎、堂本剛

【作品内容】

江戸時代末期。宇宙からやってきた“天人(あまんと)”の台頭と廃刀令により、侍は衰退の一途をたどっていた…。
そんな時代に、万事屋(よろずや)を営む坂田銀時(小栗旬)は、新八(菅田将暉)と神楽(橋本環奈)とともに日々を過ごしていた。

ある日、かつての銀時の仲間であり、攘夷戦争を戦い抜いた攘夷志士・桂小太郎(岡田将生)が、辻斬りにやられたことを聞きつける。

【注目ポイント】

佐藤二朗は、ドラマシリーズ『勇者ヨシヒコ』や、映画『斉木楠雄のΨ難』など、日本のコメディ作品を手掛ける福田雄一監督作品の常連だ。

今回は、そんな福田雄一監督が手掛けた映画『銀魂』で炸裂したアドリブについて紹介しよう。

原作を読んだことのある者ならわかるが、1ページごとに爆笑させられるあの『銀魂』の実写化で、笑いへの期待が大いに膨れあがった本作。

笑いというのはハードルが低いようで、突き詰めればとてつもなく難しい、人を選んでしまうジャンルでもあるが、今回選ばれたキャストは変顔も厭わず、全力で笑いに向き合っているのを感じる。

武市変平太を演じた佐藤はというと、セリフは台本通りなのだろうが、完全にふざけている。最高だ。

普通に読んでしまえば何の変哲も無いセリフなのだろうが、無駄に緩急をつけたり噛んだりと、やりたい放題。これには共演の菜々緒が、佐藤のアドリブに耐えきれずに笑ってしまうというハプニングがあったが、そのシーンはそのまま使われている。

福田監督曰く、佐藤は同じ芝居を二度繰り返すことができないため、面白いシーンはそのまま使用せざるを得ないとのこと。

神楽を演じた橋本環奈や、銀時を演じた小栗旬などの振り切った芝居が話題を呼んでいたが、筆者としては佐藤二朗が完全に他の共演者を喰ってしまっているのを感じた…。

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