ここが酷い…! 映画『東京リベンジャーズ』原作から“改悪点”(2)。ファン感涙の名場面をバッサリカット!?
和久井健の人気コミックを、北村匠海、吉沢亮ほか超豪華キャストによって実写化した『東京リベンジャーズ』。昨年公開されるや大ヒットを飛ばし、2023年には続編の公開も決定。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだが、原作ファンからすると「これはないでしょ!」言うしかない不満点も。今回はそんな残念な改変ポイントを深掘りしていく。(文:ZAKKY)
改悪点②:マイキーとドラケンの仲違い・喧嘩描写がない
原作ではパーちんの暴走と逮捕という事件を経て、マイキーとドラケンは、仲違いすることとなる。
パーちんを「無罪にしたかった」と語るマイキーと、「パーちんの覚悟を大事にしたい」と自首に理解を示すドラケン。互いの思惑がすれ違う中、東卍は真っ二つに割れることになるのだ。
原作の記述を続ける。ドラケンは「メビウス」との乱闘で重傷を負った主人公・タケミチのもとを訪れ、「とにかくオレは、もうマイキーとは縁切るわ」と告げ、「東卍も終わりだ」と、言い残し、去ろうとする。すると、その後、タケミチの家の前でばったり、マイキーと遭遇する。
ドラケンとマイキーは「テメーなんでここいんだよ?」「あ? てめーこそなんでココいんだ?」という、小競り合いをはじめ、お互いに「タケミチの見舞いに来たんだ」と言い合う。
さらに、ドラケンの「やんならトコトンだぁ」という一言から、タケミチが大事にしていたスケボーや自転車を投げ合うなどの、子供の喧嘩のようなバトルへ。しかし、タケミチの「テメぇら、いい加減にしろや…」という言葉に、2人は一瞬怯む。
そして、東卍がバラバラになることを阻止したいタケミチの決死の叫びに心動かされ、マイキーとドラケンは和解するのだ。この場面は原作屈指の名シーンと言っても過言ではなく、実写版で描かれるのを楽しみにしていたファンも多いはず。
しかし、このシーンは映画版では描かれずに終わった。果たして、改悪点①を省いたから、②も省くことにしたのか、それとも②を省きたかったから、①を描かなかったのか?
どちらにせよ、これを「改悪」と呼ばずして、何と呼ぶのであろうか? ①と②のパートがあるからこそ、その後に描かれる重要な事件である、『83抗争』も盛り上がるわけである。
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