全世界で20億ドルを超えるヒットを記録した『タイタニック』をはじめ、後世に語り継がれる名作を数多く生み出した１９９０年代のハリウッド。今回は90年代を代表するハリウッド女優の活躍を数字から読み解き、ランク付け。ランクインした女優陣の魅力がたっぷり詰まった、編集部イチ推しの作品もあわせてご紹介する。

今回は下記のデータを参照してランク付けをおこなった。
①出演本数———海外ドラマ、長編劇映画が対象。アニメーションの声優も含める。ノンクレジットの作品は含めない。
②主演本数———他の役者とダブル主演の作品も含める。
③ヒット作の本数———ハリウッドにて大台とされる１億ドル（約１００億円）以上の興行成績を叩きだした作品の数。
④受賞歴———アカデミー賞、国際映画祭を始めとした各種映画賞。ノミネートも評価対象に含む。

８位：ケイト・ウィンスレット

生年月日： 1975年10月5日
出身：イギリス
デビュー作：『乙女の祈り』（1994）

★１９９０年代　出演作品数　１３本

★１９９０年代　主演作品数　７本

1994年
『乙女の祈り』
1996年
『日陰のふたり』
『ハムレット』
1997年
『タイタニック』
1998年
『グッバイ・モロッコ』
1999年
『Faeries』（アニメ映画）
『ホーリー・スモーク』

★ヒット作（興行収入１億ドル以上）１本
『タイタニック』―――６億６千万ドル

★受賞歴

●1995年『いつか晴れた日に』
アカデミー助演女優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 助演女優賞ノミネート
英国アカデミー賞 助演女優賞　受賞
●1997『ハムレット』助演女優賞ノミネート
サテライト賞　主演女優賞ノミネート
●1997『タイタニック』
アカデミー主演女優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)ノミネート

●総評

未成年の少女による殺人事件を題材にした『乙女の祈り』（1994）でいきなり主演女優として銀幕デビュー。デビューが９４年と遅く、他のノミネート女優に比べ出演本数は決して多くないが、ほぼすべての作品で卓越した演技が評価されている。それは、デビュー２作目の『いつか晴れた日』（1995）でアカデミー助演女優賞にノミネートされていることからもわかる。
９０年代ナンバーワンヒット作『タイタニック』（1997）のヒロインを務め、世界的な知名度も十分。高いパフォーマンスと歴史的なヒット作の功名によって、堂々の８位にランクイン。

★ケイト・ウィンスレットの魅力が堪能できる９０年代映画
『タイタニック』（1997）

主演のレオナルド・ディカプリオとともに、ケイト・ウィンスレットの名前を一躍世界に轟かせた、実在する歴史的悲劇を基にした海洋スペクタクルロマンス。身分違いの恋におちるヒロインに扮するケイト・ウィンスレットの、情熱的でありながら、気品あふれる姿に胸を打たれる。

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