視聴者がキュン死…連続ドラマで国民の心を掴んだ俳優(5)超可愛いヒモ男を好演…春ドラマで株を上げたのは?
豊作だった2024年春ドラマ。サブスクを利用して複数の作品を視聴していた方も多いのではないだろうか。お気に入りの作品には、推しキャラが付き物。そこで今回は、上半期のドラマの中から、視聴者の心を掴んだ男性キャラクターを5人セレクトして、“沼ポイント”と共に紹介する。(文:菜本かな)
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とにかくかわいくてなんでも許してしまうヒモ男
『好きなオトコと別れたい』イチ(柏木悠/超特急)
筆者の沼キャラ基準のひとつに、“最悪な要素がてんこ盛りなのになぜか好きになってしまう”というのがあるのだが、イチはまさにそれ。もうアラサーだというのに、将来のことをちっとも真剣に考えようとしないし、お金だってない。牛丼のお金さえ、彼女のナナ(紺野彩夏)にお願いしないと支払うこともできない典型的なヒモ男。
それでもなぜか許せちゃうのは、とにかく可愛いから。牛丼のお金をカモられそうになったとしても、あのキュるっとした瞳で「ごはん奢ってほしくて来たわけじゃないから! ナナとごはん食べたいからぁ…」と言われたら、「それなら、払いましょう!」と即答してしまうかもしれない。 “男性を可愛いと思ったら沼”なんて言葉をよく聞くことがあるけれど、イチはまさにそれを体現している存在だった。
ただ、“守ってあげなきゃ”と思わせるだけでなく、たまにこちらの考えをガラリを変えてしまうような深みのある発言をするのもイチの魅力の1つ。とくに、第11話の「たとえば、今からナナと牛丼食いに行くってときに、神様が行くのやめたら、10年後100万円あげるって言って来たとして。10年後なんか何してるかわかんないけど、俺は今ナナと牛丼食いに行くって答えるよ。そっちの方が確実に楽しいし」というセリフは、胸にグッときた。
大人になると、未来のことばかりを考えて、我慢をしたり、不安を感じたりする瞬間が増えるけれど、イチはちがう。楽しい“今”を積み重ねていけば、幸せな“未来”が待っていると信じている。最終的に、ハイスペ男子・カズマ(野村康太)を切り捨てて、イチを選んだナナ。きっと、たくさん苦労をすることになると思うけれど、「イチとだったらどんな困難も楽しく乗り越えていけるんだろうな」と思った。
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