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映画マニア絶賛の傑作カルト映画は? 病みつきになる怪作(3)。ジョン・レノンが惚れこんだ…ぶっ飛んだ逸品

text by 編集部

今回はマニアックだけど秀逸な映画をピックアップ。ジョン・レノン一押しの元祖カルトムービーや、じりじりとメンタルが追い詰められていく不条理ホラー、殺人鬼が迫り来る最恐スラッシャー映画…。数十年の長きに渡ってコアなファンを魅了し続ける、観なきゃ損のカルト映画5本を紹介する。今回は第3回。

●宗教×バトル×神秘主義。あのジョン・レノンが惚れ込んだ「元祖カルトムービー」

『エル・トポ』(1970年)

Getty Images

監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演:アレハンドロ・ホドロフスキー、ブロンティス・ホドロフスキー、デヴィッド・シルヴァ、ポーラ・ロモマーラ・ロレンツォ、ロバート・ジョン

【作品内容】

黒装束のガンマン・エル・トポが、息子とともに砂漠を放浪している途中、とある村にたどり着く。そこは、山賊の襲撃による大虐殺の後で、あたり一面が血の海。彼は、修道院を根城にする盗賊の頭目とその一味を倒すが、頭目の女に心奪われ、息子を残し再び旅立つ。

【注目ポイント】

本作は、『ホーリー・マウンテン』『リアリティのダンス』で知られるチリ出身の映画監督アレハンドロ・ホドロフスキーによる「元祖カルトムービー」。主演もホドロフスキー自身が務めているほか、息子役は、ホドロフスキーの実子ブロンティス・ホドロフスキーが演じている。

ジョン・レノンが気に入って配給権を買ったことでも知られる本作だが、内容は「スピリチュアル・バトルムービー」といったテイストのもの。「創世記」「預言者たち」「詩篇」「黙示録」と旧約聖書に則った4部構成になっており、中南米のマジックリアリズムや神秘主義の影響が垣間見える。

なおホドロフスキーは、御年93歳ながら、『ホドロフスキーのサイコマジック』を監督するなど、その創作意欲は老いてますます盛んである。監督以外にも詩人やタロット占い研究者などさまざまな顔を持つ彼。今後の動きからもますます目が離せない。

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