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最も怖いのは人間…プロが選ぶ最恐の “ヒトコワ系”映画(3)認知症の描写がリアルすぎてヤバい…究極の逸品

text by 編集部

ホラー映画紹介Vtuver・ミミカ・モーフ氏に、配信で観られる映画作品の中から「本当に怖い映画」を厳選してご紹介いただく本企画。
今回は、「この世で最も怖いのは幽霊でも怪物でもなく人間なのでは?」と思い知らしめる、“ヒトコワ系”映画をセレクト。いかにも身近な恐怖に背筋が凍る5本をお届け。

『ファーザー』(2020)

俳優のアンソニー・ホプキンス
主演のアンソニーホプキンスGetty Images

上映時間:97分
製作国:イギリス、フランス
監督:フロリアン・ゼレール
脚本:クリストファー・ハンプトン、フロリアン・ゼレール
キャスト: アンソニー・ホプキンス、オリビア・コールマン、マーク・ゲイティス、イモージェン・プーツ

【作品内容】

痴呆症を患う81歳のアンソニー(アンソニー・ホプキンス)は、ロンドンのアパートで一人暮らしをしている。娘のアン(オリビア・コールマン)は父を心配し、介護人を手配しようとするが、アンソニーは拒否。それからというものの、アンソニーの痴呆はみるみるうちに進行していき、徐々に現実と幻想の境目は曖昧になっていく…。

原作者のフロリアン・ゼレールが自ら監督と脚色を担当。第93回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、助演女優賞など計6部門にノミネートされ、主演男優賞のほか、脚色賞を受賞した。

ミミカ・モーフ 推薦コメント


こちらはホラー映画ではなく、認知症の父親目線で描かれる映画なのだが、認知症の描写が非常にリアルで生々しく、身近に同じ症状を抱える人がいる場合は輪をかけてリアルに感じるだろう。その上、いつか自分も体験するかもしれないと想像した時に非常に恐ろしい気持ちになる。

ある意味ホラー映画では得づらいタイプの恐怖を楽しみつつ、重いテーマも真剣に描いているため、一本の映画で複数の感情を味わえる、濃密で満足感のある作品となっている。

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