“夏の終わりに観たい映画”の最高傑作は? エモすぎる名作(2)死体探しの旅でまさかの…青春モノの金字塔
今年の夏は例年よりもさらに暑く感じる。外に出て、海やプールに入ったりして涼しむのもいいが、クーラーの効いた家や映画館でゆっくり映画を観るのもいいだろう。今回は、暑い夏にピッタリな映画5本をセレクト。ノスタルジックな雰囲気の作品や、甘酸っぱい作品を紹介する。(文・シモ(下嶋恵樹))
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【著者プロフィール:シモ(下嶋恵樹)】
東京都出身。横浜市在住。転職5回のサラリーマン生活を経て、フリーランスのライターに。地域情報サイトでの取材記事や映画サイトでの映画紹介記事、ビジネス系記事など、さまざまな執筆の経験あり。現在は、インタビュー記事などにも挑戦中。映画は幅広い国の映画を鑑賞。好きな映画は、『ニュー・シネマパラダイス』『イル・ポスティーノ』『パリ・テキサス』。
やっぱり夏はこれ。スティーブン・キング小説の不朽の名作
『スタンドバイミー』(1986)
製作国:アメリカ
上映時間:89分
監督:ロブ・ライナー
脚本:ブルース・A・エヴァンス、レイノルド・ギデオン
出演者:ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル、キーファー・サザーランド
【作品内容】
1959年の夏、オレゴンの小さな町。
文学少年のゴーディー(ウィル・ウィートン)、クリス(リバー・フェニックス)、テディ(コリー・フェルドマン)、バーン(ジェリー・オコネル)の4人は、行方不明になった少年を探す旅に出る。たった2日間の冒険が彼らの心に刻むものとは?
【注目ポイント】
本作品は、スティーブン・キングの小説をロブ・ライナー監督が映画化した物語である。
「汽車でひかれた少年の死体を発見すれば新聞にも載るし、勲章ももらえる」
そんなほのかな期待を持った4人の少年たちの、2日間の冒険を描いている。
本作品は表向きは4人の友情物語だが、内気な文学少年のゴーディーとやんちゃなクリスの正反対の2人の心の交流が、クローズアップされているように思える。クリスがゴディだけに自分の家庭環境の話をしたり、ゴディの小説の腕を絶賛したりするのは、ほかの2人にはしない打ち明け話である。
「あの12歳の時のような友達はもうできない。もう二度と…」
大人になったゴディが夏の出来事を回想しながら発した言葉には、その当時の実感が込められているのだ。
これが、真の友というものではないか? 夏の少年たちの清々しさと、まばゆさがつまった映画である。今は亡きリバー・フェニックスの才能がほとばしる素晴らしい演技にも注目だ。
(文・シモ(下嶋恵樹))
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