「史上最低の続編映画は…?」映画ファン激怒のワースト作品(1)。誰も存在を知らない? 監督はまさかの”筋肉俳優”
text by 編集部
今回は、1作目の評価が高かったのに、続編を作って大失敗した例をご紹介。1作目で味を占めてしまったがために、欲望と惰性とが入り混じり、前作を踏みにじる結果となった作品たち。「何が故にそんなストーリーにしたの?」「何故そうまでして作ったのさ」と、観客の期待を大きく裏切った残念な続編映画を5本セレクトした。
●シルヴェスター・スタローンが監督した『サタデー・ナイト・フィーバー』の知られざる続編
『ステイン・アライブ』(1983)
出典:Amazon
監督:シルヴェスター・スタローン
脚本:シルヴェスター・スタローン ノーマン・ウェクスラー
出演者:ジョン・トラボルタ シンシア・ローズ
【作品内容】
かつてディスコ・キングだったトニー・マネロは、ブロードウェイのミュージカルスターを夢見てマンハッタンに住んでいた。しかし、オーディションにはことごとく失敗してしまう。そんな中、彼の目の前に美しいイギリス人ダンサー・ローラが登場する…。
【注目ポイント】
ジョン・トラボルタの出世作となり、全世界にディスコブームを巻き起こした『サタデー・ナイト・フィーバー』。その続編となるのがこの『ステイン・アライブ』である。監督・脚本を務めるのはなんとあのシルヴェスター・スタローン。なお、作中には彼自身もノンクレジットでカメオ出演している。
しかし、スタッフ・キャストの豪華さに比して、本作の評判は散々。ジョン・トラボルタは、「最低」の映画を表彰するゴールデンラズベリー賞の主演男優賞に選ばれた。
それもそのはず、本作では、前作のような切なくさわやかな青春群像劇はない、どことなくギラギラとした雰囲気に満ち、前半はロードウェイのプロダンサーを目指す主人公の軽薄な痴話喧嘩が延々と続く。
とはいえ、そこはジョン・トラボルタ。後半10分のミュージカルシーンは必見である。このシーンを見るためだけに、この映画を観てもいいかもしれない。
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