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「歌舞伎町で『木更津キャッツアイ』がやりたい」佐々木チワワが語る、『新宿野戦病院』の魅力と歌舞伎町のリアル(1)

話題沸騰中の宮藤官九郎脚本のドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)。取材協力としてかかわっている歌舞伎町ライター・佐々木チワワさんにインタビューを敢行。取材協力をする上で心掛けていることや、ドラマが描くリアル、歌舞伎町という街の一筋縄ではいかない魅力について幅広くお話を伺った。(取材・文:山田剛志、あさかしき)

「歌舞伎町を舞台に『木更津キャッツアイ』や
『IWGP』のようなドラマをやりたい」
オファーを受けた経緯

佐々木チワワ
写真:武馬怜子

―――佐々木さんはドラマ『新宿野戦病院』に取材協力という形で参加されていますが、お声がけがあったのはいつ頃でしたか?

「2023年の秋です。お話をいただいた時点で、医療ドラマであることと、宮藤官九郎さんが脚本を書かれるということが決まっていました。プロデューサーの方との話し合いで印象的だったのは、“『木更津キャッツアイ』(TBS系、2002)や『池袋ウエストゲートパーク』(同局、2000)のようなドラマを歌舞伎町でやりたい”という言葉でした」

―――歌舞伎町という特殊な土地に根ざした物語を作るにあたり、作り手は現実を把握しておく必要があり、いわば生き字引として、佐々木さんに白羽の矢が立ったわけですね。宮藤官九郎さんとお会いになったのはいつ頃でしたか?

「企画が動きだしたタイミングで、一度、監督とプロデューサーと宮藤さんと4人でお会いする機会があって。私が歌舞伎町のシーシャバーに連行しました(笑)」

―――なぜ、シーシャバーだったのですか?(笑)

「個室で色々話せる場所ということで、私がいくつかお店をピックアップさせていただいたのですが、ご飯よりは喋ることが目的だったのと、私がタバコは吸わずシーシャ派だったこともありまして。『誰かシーシャ吸うかな?』と思っていたんですが、結局、誰も吸わなくて、私1人だけ人生の大先輩を前にして、プハーと煙を吸いながらお話させていただきました…。おそらく傍目から見るといったい何様なんだという様子だったはずで、今思い返すと恐縮なんですけど(笑)」

―――その光景を想像するだけで面白いです(笑)。最初に会われた時、宮藤さんは「新宿について教えてください」と前のめりな感じだったのでしょうか?

「その時はまだ脚本が形になっていなかったので、ざっくばらんに『最近のホストどう?』という感じでご質問いただき、問いに答える形で私がマシンガントークをして。『なんでホスト好きの子はそこにハマるのか?』といった根源的な話もさせていただきました。

これは余談ですが、私の友人に『11人もいる!』(テレビ朝日系、2011/宮藤官九郎脚本)に出演していた平岡拓真くんという子がいるのですが、彼が現在歌舞伎町で働いていて、その子の話題で盛り上がったりもして。宮藤さんとはそんな不思議な縁もありました」

(取材・文:山田剛志、あさかしき)

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