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歴代最高の朝ドラ俳優は? 社会現象を巻き起こしたアクター(1)序盤で死亡のはずが…人気爆発で脚本を変えた男

text by shuya

役者の登竜門ともいえる朝ドラ。ヒロインオーディションを勝ち残って主演を務めた女優にはブレイクへの道が約束されている。しかし、何も注目されるのは女優だけでない。同様に、共演する俳優への注目度も高いのだ。そこで今回は、朝ドラへの出演で印象を残し、ブレイクのきっかけを掴んだ俳優を5人セレクトしてご紹介する。(文・shuya)

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【著者プロフィール】

多数のジャンルを執筆するフリーライター。自身の俳優としての活動を生かし、映画やドラマ、俳優の素晴らしさを言葉で表現する。「言葉というかけがえのない芸術で人々の人生を変える」をモットーに、生きる力をあなたに届ける。

天から授けられた運命的なハマリ役

ディーン・フジオカ『あさが来た』(2015)

ディーン・フジオカ

ディーン・フジオカ【Getty Images】

 今では演技派俳優としての呼び声が高いディーン・フジオカ。元々、台湾や香港で芸能活動をしていたが、日本で大きな注目を集めるきっかけとなったのが朝ドラ『あさが来た』である。

 2015年度下半期に放送された『あさが来た』は、21世紀の朝ドラ史上最も高い平均視聴率23.5%を記録。この記録は2024年8月現在、未だに破られていない。

 そんな人気作でディーン・フジオカは、薩摩出身の実業家であり、西日本の経済界の重鎮であった五代才助(友厚)を好演。文明開化の明治日本に生きる五代の英国紳士風のルックスと流暢な英語で世の女性たちを魅了し、ドラマ内で彼の死が描かれると、世間は『五代ロス』の悲しみに包まれた。

 そんな五代の名シーンといわれるのが、この世を去る場面だろう。当初五代はもっと早い段階でストーリーから退場する予定だったというが、あまりの人気ぶりに「当初の予定よりも1ヶ月延命をさせた」という伝説のエピソードが残っている。実在した人物のため、死まで塗り替えることはできなかったが、フジオカ演じる五代というキャラクターがいかに愛されていたか、よくわかる逸話ではなかろうか。

 ちなみに、ディーン・フジオカは大河ドラマ『青天を衝け』で、再び五代才助(友厚)役を演じている。まさに、彼にとって、天から授けられた運命的な役であると言えるだろう。

(文・shuya)

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