日本ミステリー界の草分け的存在である横溝正史。彼が生み出した名探偵、金田一耕助は、これまで幾度となく映像化され、延べ28人の役者たちが演じてきた。そこで本記事では、現代の日本で金田一耕助に合う俳優5名を編集部が独断で選出。新たな“横溝ワールド”を生み出すかもしれない俳優は一体誰なのか。第3回。（文・編集部）

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アンニュイな雰囲気が似合う“ミステリアスな金田一耕助”

成田凌

　続いて紹介するのは、成田凌だ。『MEN’S NON-NO』のファッションモデルとして活躍していた成田は、2014年に俳優としてデビュー。以来、『愛がなんだ』（2019）や『カツベン！』（2019）など数々の話題作に出演し、2019年に開催された日本アカデミー賞では新人俳優賞を受賞している。

　ただ、成田は決して顔がいいだけのイケメン俳優ではない。受け身でアンニュイな演技が目立つ成田だが、実は、『逃げるは恥だが役に立つ』（2016、TBS系）の梅原ナツキ役のように、不器用でミステリアスな役を演じる時にこそ、成田の魅力は際立つ。

　また、意外なところでは、2019年の単発ドラマ『さんまの泣いた日』（日本テレビ系）で、明石家さんまを演じている。その点、もし成田が個性の塊である金田一を演じれば、生涯のはまり役になること間違いないだろう。

　豊川悦司や長谷川博己、稲垣吾郎など、ミステリアスな雰囲気のイケメン俳優が演じることが多かった金田一。成田が金田一にキャスティングされたら、きっとそんな系譜を継いでくれるに違いない。

（文・編集部）

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