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日本で最も演技が上手いミュージシャンは? 演技派歌姫(3)歌唱力が神レベル…社会現象を巻き起こしたのは?

歌声で我々を魅了する、日本が誇る歌姫たち。その存在感はステージを降りても発揮される。彼女たちが映画に出演すると、他の共演者にはない艶やかなオーラを放ち、またもや我々はその存在感に魅了されるのだ。彼女たちの芝居は、なぜ魅力的なのか。その理由を深掘りするべく、今回は演技が上手い女性ミュージシャンを5人セレクトして紹介する。

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抜群の歌唱力で命の儚さを表現

YUI『タイヨウのうた』(2006)

監督:小泉徳宏
脚本:坂東賢治
出演者:YUI、塚本高史、麻木久仁子、岸部五朗、通山愛里、田中聡元、小柳友、ふせえり、小林隆、マギー、山崎一

【作品内容】

雨音薫(YUI)は太陽に当たると死んでしまう色素性乾皮症という病気を患い、昼夜逆転の生活を送っていた。薫は、家族や友人に支えられ、音楽を生きる希望としていた。

ある日、薫が公園で弾き語りをしていると、藤代孝治(塚本高史)が通りかかる。偶然の出会いを機に、彼女の運命は大きく変わっていくことになる。

【注目ポイント】

歌手のyui。本人の公式Instagramより
歌手のyui本人の公式Instagramより

本作でYUIが演じるのは、太陽に当たると死んでしまうという病気を患っている雨音薫という少女。いついなくなってしまうかわからない儚さと、歌に対する熱意をまっすぐに好演した。

薫は、病気のせいで家から出られないという苦しみを抱えているが、友人や家族に愛されている。それがYUIの初々しい演技と相まって、悲壮感は一切感じない。

多少たどたどしい一面もあるが、脇を固める役者がカバーしており、YUIのかわいさや存在感が際立つ。だが、薫が歌うシーンになると一変、さすがの歌唱力を披露。

劇中で歌う彼女の歌は、甘くも感じるが、同時に命を振り絞るような切なさも感じ、本作にキャスティングされたのも頷ける。歌に対するそのピュアさが痛く心に刺さり、薫の命の輝きが増す。

こうした演技が高く評価され、第30回日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得した。

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