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後味最悪…ホラーのプロが選ぶ究極の鬱映画(5)予想出来ない展開にドキドキ…心を痛くなる隠れた傑作とは?

text by 編集部

ホラー映画紹介Vtuver・ミミカ・モーフ氏に、配信で観られる映画作品の中から「本当に怖い映画」を厳選してご紹介いただく本企画。今回は、鬱展開ホラー映画の中から5作品をチョイス。逃げ場のない殺人ゲーム、出口のない迷宮をさまよう母親…。報われない展開に神経が逆撫でされる、鬱ホラーの傑作群をご紹介。第五回。

『ペットセメタリー』(2019)

エイミー・サイメッツ
エイミーサイメッツGetty Images

上映時間:101分
製作国:アメリカ
監督:ケヴィン・コルシュ、デニス・ウィドマイヤー
脚本:マット・グリーンバーグ、ジェフ・ブーラー
キャスト: ジェイソン・クラーク、エイミー・サイメッツ、ジョン・リスゴー、ナオミ・フレネット

【作品内容】

田舎町へ引っ越してきた医師・ルイスの一家。新居の裏手には、死体が蘇るペットの墓地「ペットセメタリー」があった。ある日娘・エリーを交通事故で亡くし、悲嘆に暮れたルイスは、禁断の行動に出る。

原作はスティーブン・キングの実体験が基となっているベストセラー小説。1989年に一度映画化されたものの、ケビン・コルシュ監督とデニス・ウィドマイヤー監督が再映画化。主演は『華麗なるギャツビー』『ターミネーター:新起動 ジェニシス』のジェイソン・クラーク。

ミミカ・モーフ 推薦コメント


スティーブン・キングの小説が原作のホラー映画である。1989年に一度映画化され、本作はリメイク版だ。

主人公は不慮の事故で亡くなった娘を埋葬するのだが、その土地は、死者を蘇らせる不思議な力を持っている。そして、蘇った娘は父親の知る娘ではなくなっていた…というストーリーである。

オリジナルを知っている方でも楽しめるのが本作の良いところ。描写が芯に迫っているため、先の展開を知っていても心を痛めずにはいられないのだ。また、物語のメリハリも秀逸。幸せな日常が丹念に描かれているからこそ、それが泡のようにはじけ飛ぶ展開に、気持ちがどん底まで落とされる。

今作は娘の死をこれでもかと辛く描いているおり、禁忌に手を出す父親の姿も理解できてしまう。そのため、観ていて心がギュッと締め付けられる。終盤には、主人公を禁忌の代償が待ち受けており、救いを求めずにはいられない作品だ。

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