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『虎に翼』の忘れられないベストシーンは? 珠玉の名場面(3)初々しいキスが最高だった…後半戦のMVPは?

伊藤沙莉主演のNHK朝ドラ『虎に翼』。本作は、昭和初期の男尊女卑に真っ向から立ち向かい、日本初の女性弁護士、そして判事になった人物の情熱あふれる姿を描く。9月27日に最終回を迎え、現在配信中のNHKプラスやNHKオンデマンドでは、歴代朝ドラで最高視聴率を樹立した。今回は、珠玉の神シーンを5つ紹介する。(文・あまのさき)

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「不真面目でだらしのない愛」を誓う2人に胸キュン…。

第18週 寅子と航一のキスシーン

連続テレビ小説『虎に翼』第18週
連続テレビ小説『虎に翼』©NHK

 戦時中に総力戦研究所に所属していた過去を苦悩とともに打ち明けたことをきっかけに、一気に距離が縮まった寅子と航一(岡田将生)。それぞれにかつての伴侶を愛してはいるけれども、「不真面目でだらしのない愛」を誓い、キスを交わす。

 このキスシーンのぎこちなさが初々しく、とてつもなくよかった。

 そして寅子というパートナーを得たことで、航一は自らの子どもたちも驚くほどに人格が変わっていく。

 これは最初、子どもたちには受け入れがたい変化だったものの、結果的にはいい方向へ。過去を打ち明け、「いまは余生」とまで言っていた航一が、寅子亡き後にすら「まだまだ子どもや孫たちを見ていたい」と思うまでになるのだ。

 航一の第二の人生は、あのキスがあったからこそ。視聴者をキュンキュンさせるとともに、幸せを呼び込む大切なシーンだ。

(文・あまのさき)

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