「駄作を変えた音楽と…?」絶対に聴くべき映画サントラ(2)。さすがTK! そして可愛すぎる14歳の大女優は?
名作には優れたサウンドトラックが付き物であり、その作品をきっかけに使われている音楽のファンになるリスナーも多い。今回はそんな“サントラ”に着目! 古今東西の名作の中から、映画ファンであれば、絶対に見るべき&聴くべき名作・名盤を5本厳選してご紹介する。(文・ZAKKY)
●小室哲哉の楽曲センスが光る。女優・宮沢りえのデビュー作
『ぼくらの7日間戦争』(1988)
監督:菅原比呂志
脚本:前田順之介 菅原比呂志
原作:宗田理
出演者:菊池健一郎 宮沢りえ 工藤正貴 金田龍之介
音楽:小室哲哉
【作品内容】
青葉中学1年A組の菊地英治(菊池健一郎)は、理不尽な校則や暴力で生徒を縛る教師たちに嫌気が差し、7人の仲間と家出。食べ物を持ち込み、廃工場に立てこもる…。原作は1985年に発表された宗田理の同名ベストセラー。女優・宮沢りえのデビュー作としても知られている。
【サントラの魅力】
映画『ぼくらの七日間戦争』サウンドトラック
出典:Amazon
はっきり言って、ストーリーは何も面白くもなく、そもそも大した内容がない。特筆したいのは、現在ではすっかり着物が似合うベテラン女優・宮沢りえの、フレッシュな演技である。当時14歳の宮沢の可愛さには、老若男女が魅了されること間違いなし。宮沢りえを観るための映画としてお勧めしたい。
本題のサントラであるが、当時、『Get Wild』などでも名を馳せたTM NETWORKのリーダー・小室哲哉が担当している。90年代には”TKサウンド”を駆使して、様々なアーティストたちをプロデュースしてゆくわけだが、ここでは、今作における、小室によるインストゥルメンタル楽曲のセンスに注目したい。
歌モノの楽曲でもインストパートを重視した構成で知られる小室哲哉。今作のサントラでは、そのセンスがこれでもかと炸裂しているのだ。時には軽快、時には重厚と、シーンのテイストにマッチしたサウンドプロディースが堪能できる。
くどいようだが、ストーリーも薄っぺらく、俳優陣の演技もチープである本作(スギちゃんみたいな恰好した生意気な中学生役も登場する)は、小室氏のサウンド(&これもくどいようだが、宮沢りえのかわいさ)で、保っているとしか思えない。そして、TM NETWORK による主題歌『SEVEN DAYS WAR』、挿入歌『GIRLFRIEND』は、今聴いても色褪せない名曲なのである。
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