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「謝罪」と「感謝」を伝えられるようになった杏

吉瀬美智子【Getty Images】
吉瀬美智子Getty Images

杏は蔵前と話すべく事務所の屋上に向かう。それに気付いた蔵前は、辻井先生にクビにされてしまったとおどけて見せ、先に謝罪の言葉を口にする。そして杏も、聞こえるか聞こえないかの小さな声で「私こそ、ごめん……」と呟いた。杏の成長が嬉しい。事務所の面々が階段のところからこっそり見守りたくのもわかる。本当に、あったかくていい事務所だ。

結局、ドラマは聖子をモデルにしていることをテレビ局に認めさせるのではなく、蔵前が見つけてきた過去のルポ小説の著作権を侵害していることを突き、小説の作者からの放送停止要求をもって落着した。かつてたくさん出版されていた「成金老人殺人事件」をモデルにした小説を読み漁り、台本と突き合せた蔵前と杏はヘロヘロだったが、一緒に靴を履く2人の姿が何とも言えずほっこりした。

「今回は多少は助かったかもしれないです」と、またしても小声ながら蔵前に感謝を伝える杏。不器用なところが災いし1人では危なっかしい杏と、法律の知識はまだまだでもマネージャーという仕事で培ったサポート力がずば抜けている蔵前のバディ感が増している。“言わないでもわかる関係”もいいが、お互いに感謝を口にできる関係は素敵だ。

蔵前が気分よく事務所を後にしようとすると、ビルの前に梨乃の姿が。そして、蔵前に「戻ってきてほしい」と伝える。この期に及んで、なぜ……?という気持ちはあれど、杏への手厚い対応を見ていると、この人の代わりは早々いないだろうことは明らか。やっと気づいたのか、梨乃。そういえば、蔵前にドラマの台本を渡したのは梨乃だった。よもや協力しようと思ったわけではないだろうが……。しかし、相手は大女優。一筋縄ではいかないだろうことを念頭に置いて、8話を観ようと心に決めた。

(文・あまのさき)

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