SixTONES・ジェシーの“静の演技”はなぜ凄い? ドラマ『モンスター』で切り拓いた新境地とは? 趣里とのコンビを解説
text by 柚月裕実
趣里が主演を務める月10ドラマ『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)に、SixTONESのジェシーが出演中だ。ジェシーが本作で演じるのは、東大法学部卒、3年目の若手弁護士・杉浦義弘。今回は、弁護士役を通して新たな表情を見せるジェシーの演技に注目してみたい。(文・柚月裕実)
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【著者プロフィール:柚月裕実】
エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。
月10ドラマ『モンスター』で東大卒弁護士役に挑戦
物語の舞台は、大草圭子(YOU)が所長を務める大草圭子法律事務所。そこにやってきたのが趣里が演じる神波亮子。常識にとらわれず、感情を排除して相手と向き合う得体の知れないモンスター弁護士の紹介文の通り、ラフなパーカー姿で一見すると弁護士には見えないのだが、高校3年生で司法試験に一発合格した才女。ゲームが好きで英語も堪能。型破りな方法で法廷闘争に立ち向かう、つかめそうでつかめないミステリアスなタイプだ。
一方、ジェシーが演じる杉浦義弘は、真面目で努力家。東大卒のプライドがあるものの、型破りな“モンスター”神波に振り回されてばかり。
杉浦は、エリートらしくビシッとスーツを着こなし“いかにも”という弁護士らしいスマートな印象。それに対して神波は、小柄にオーバーサイズのパーカーやシャツを合わせるラフなスタイル。フェイスラインを覆う長めのボブとナチュラルメイクがまたミステリアスな印象に。そんな両者の対比もユニークだ。