ゴールデングローブ賞主演女優賞ノミネート! 映画『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』アルモドバル監督がコメント公開
第81回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した、巨匠ペドロ・アルモドバル監督最新作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』。本作は、安楽死を望む女性と寄り添う親友の最期の数日間を描いている。主演のティルダ・スウィントンのゴールデングローブ賞ノミネートを祝し、ペドロ・アルモドバル監督がコメントを公開した。(文・編集部)
第82回ゴールデングローブ賞主演女優賞ノミネート
第82回ゴールデングローブ賞のノミネーションが12月9日(月)発表され、本作で主演を務めるティルダ・スウィントンが、見事ドラマ部門の主演女優賞にノミネートを果たした。
ノミネートを祝して、ペドロ・アルモドバル監督からコメントが公開された。
ショートフィルム『ヒューマン・ボイス』(2020)に続き、2回目のタッグとなるティルダ・スウィントンとペドロ・アルモドバル監督。アルモドバル監督は、再びティルダと仕事をすることについて、「前作で一緒に仕事をしたときに、我々の相性がいいことは瞬時に分かりました。私たちはすぐにお互いを理解できるのです。ティルダの起源が地理的にスペインに近い場所にあるからかもしれません。彼女と一緒にまた何かを作りたいと思ったことが本作のオファーのきっかけでした」と語っている。
さらに、ティルダの演技力にも絶大な信頼をおいており、「私の映画では、登場人物たちがよく喋る。舞台作品と同じくらいに言葉は必要不可欠なのです。物語を構成する要素はどれも重要で、私はそのすべてに関わっていますが、真に物語を伝えるのは俳優たちです。本作ではティルダが熟練技で完璧に語る長いセリフと、それに耳を傾けるジュリアン・ムーアのまなざしによってバランスが保たれています。ティルダは何ページにもわたり書かれた長い独白を、大げさでも単調でもない見事な言い回しで披露し、死の苦悶を伝えました。彼女の巧みな演技が全編に渡り光っています」と、ティルダを絶賛している。
【ストーリー】
重い病に侵されたマーサ(ティルダ・スウィントン)は、かつての親友イングリッド(ジュリアン・ムーア)と再会し、会っていない時間を埋めるように病室で語らう日々を過ごしていた。
治療を拒み自らの意志で安楽死を望むマーサは、人の気配を感じながら最期を迎えたいと願い、“その日”が来る時に隣の部屋にいてほしいとイングリッドに頼む。
悩んだ末に彼女の最期に寄り添うことを決めたイングリッドは、マーサが借りた森の中の小さな家で暮らし始める。
そして、マーサは「ドアを開けて寝るけれど もしドアが閉まっていたら私はもうこの世にはいないー」と告げ、最期の時を迎える彼女との短い数日間が始まるのだった。
【作品概要】
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
原作:シーグリッド・ヌーネス「What Are You Going Through」(早川書房 近刊)
出演:ティルダ・スウィントン、ジュリアン・ムーア、ジョン・タトゥーロ、アレッサンドロ・ニボラ
配給:ワーナー・ブラザース映画
原題:The Room Next Door|2024年|スペイン
©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
©El Deseo. Photo by Iglesias Más.
公式サイト
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