もし『僕のヒーローアカデミア』が実写化したら? ガチで妄想キャスティング。デク、爆轟、死柄木を演じるのに相応しい役者は?
text by ふくだりょうこ
「週刊少年ジャンプ」で人気を博した、堀越耕平による漫画『僕のヒーローアカデミア』は、ほとんどの人が超常能力“個性”を持つ超人社会で“無個性”の主人公が、ヒーローを目指して成長していく物語だ。今回は、「もし実写化されたら」というテーマで個性豊かなキャラクターの”妄想”キャスティングをお届けする。(文・ふくだりょうこ)
——————————
【著者プロフィール:ふくだりょうこ】
大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
“無個性”なのに無視できない存在感
緑谷出久(みどりや いずく)
演じるなら、この人!
~北村匠海~
『僕のヒーローアカデミア』(略称”ヒロアカ”)の世界観では珍しく、何の個性も持たない「無個性」の通称”デク”こと緑谷出久。無個性のため、幼なじみの爆豪からはバカにされていたが、「困っている人を助けたい」という思いは誰よりも強く持っていた。
やがて、憧れのヒーロー・オールマイトからその力を継承し、戦いに身を投じていくことになる。
そんな緑谷出久役には北村匠海はどうだろうか。
北村と言えば、記憶に新しいのは『東京リベンジャーズ』(2021)の主人公・タケミチ役。中学のころにつきあっていた恋人・日向を救うため、仲間との絆を守るために運命に立ち向かっていく。
腕っぷしは弱くても、守るべきもののためには何度だって立ち上がっていく。信念の強さでメンタル面での成長を表現することに長けていると言えるだろう。
また、力を手に入れても、その力に飲み込まずに驕らないデクの姿勢は、なかなか誰にでもできることではない。常に謙虚に。パラエティなどで見かける北村の姿も、一歩引いて控えめな様子が見受けられる。
謙虚にしていても、無視できないその存在感の大きさは、緑谷出久にぴったりだと言える。