“アベンジャーズを何度も苦しめてきた男”は何者? 映画『キャプテン・アメリカ:BNW』ハリソン・フォード演じるロスを解説

text by 編集部

破格のメガヒット超大作によって次々とエンターテイメント史を塗り替えてきたマーベル・スタジオの劇場公開最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が、2月14日(金)より日米同時公開される。今回は、主人公・サムの宿敵となる、ハリソン・フォード演じるロスの人物について解説する。(文・編集部)

アメリカ大統領にまで登り詰めた計算高い人物、ロスとは?

映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』
©2025 MARVEL.

 本作の主人公は、初代キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースから最も信頼され、「エンドゲーム」のラストでヒーロー引退を決めたスティーブから“正義の象徴”である盾を託されたサム・ウィルソンだ。

そんなサムの前に立ちはだかるサディアス・ロスは、自身の目的達成や保身のためなら手段を選ばない独善的かつ計算高い男。アベンジャーズを毛嫌いし、彼らの活動を合法的に制限しようとするなどヒーローたちを苦しめてきた存在だ。本作では、名俳優ハリソン・フォードが演じている。

ロスは、アメリカのトップに成り上がっただけでなく、“レッドハルク”に変貌しサムに襲い掛かるなど、間違いなく本作をかき乱す存在となる。

 サディアス・ロスは、スティーブ・ロジャースをキャプテン・アメリカへと変えた“超人血清”を再現し、最強の兵士を作り出そうと試みるアメリカ陸軍将校として『インクレディブル・ハルク』(2008)に初登場した。

 自らの保身と目的のため娘の恋人であるブルース・バナーを実験台にし、その結果ハルクを生み出してしまう。実験に失敗したロスは、ブルースを保護するどころか執拗に追い回し、実験失敗の事実を隠そうと企むなど初登場時から冷徹ぶりを発揮した。

 国務長官へと出世した『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)では、“超人パワーを持つアベンジャーズは危険で統率されるべきだ”と主張し、巧みな話術と権力を利用しアイアンマンを丸め込んでしまう。

 さらには、最後までロスの意見に反対していたスティーブやサムたちを拘束するようにアイアンマンに根回しをし、アベンジャーズ同士の対立を焚きつけていた。

 そんなアベンジャーズ解散の危機を招いた張本人にもかかわらず、本作では「アベンジャーズを再結成してほしい」とサムに協力を要請するなど、その計算高さは健在だ。大統領に登り詰めたロスの次なる狙いとは何か、公開が待ちきれない。

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