“毒親”に振り回される主人公を南沙良が演じる。井樫彩監督がメガホンを取る新作映画『愛されなくても別に』7月公開へ
「響け! ユーフォニアム」(宝島社)の武田綾乃による原作を、日本最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした井樫彩監督が描いた映画『愛されなくても別に』が、7月4日(金)より公開される。本作で主演を務める南沙良、井樫監督がコメントを公開した。(文・編集部)
“毒親”に振り回される主人公を南沙良が演じる
日本最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした井樫彩が監督を務める本作は、「響け!ユーフォニアム」の武田綾乃による原作を映画化した作品だ。
そんな本作の主演を南沙良が務める。南が演じるのは、浪費家の母親に依存され、人生に一度も期待を抱いたことのない主人公・宮田陽彩(みやた・ひいろ)だ。
陽彩を演じた南は「自分が不幸であることを他人との物差しとして用いてしまう陽彩を抱きしめてあげたくなりました」と述べ、作品について「誰かと出会うこと、何かを失うこと、なにかを信じること。ただ生きることがこんなにも難しいこの世界で、未来を見ることが出来なくても、今を生き抜く力を持てたら、と強く思えた作品でした」と語った。
一方、井樫監督は、「映画にはならないような、劇的とは程遠い、表現という手段からこぼれ落ちてしまうような小さな小さな傷や痛み。それらをこぼすことなく映画に閉じ込めたい、と思いながら制作しました」とコメントした。
【作品情報】
「愛されなくても別に」
出演:南沙良 他
監督:井樫彩 原作:武田綾乃『愛されなくても別に』(講談社文庫)
脚本:井樫彩/イ・ナウォン
企画・プロデュース:佐藤慎太朗
製作幹事・制作プロダクション:murmur
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
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