イーサン・ホークの役作りがすごい…映画『Blue Moon』でロレンツ・ハート役を熱演「自分の虚栄心が粉々に砕かれた」
text by 編集部
イーサン・ホークが主演を務める、リチャード・リンクレイター監督最新作『Blue Moon』がベルリン国際映画祭のワールドプレミアでお披露目となり、ホークの演技に称賛が集まっている。加えて、早くも「来年のアカデミー賞候補間違いなし」の声も。詳細を見ていこう。(文・編集部)
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「自分の虚栄心が粉々に砕かれた」
渾身の役づくりを振り返る
イーサン・ホークが演じるのは、アメリカの伝説的ミュージカル作詞家ロレンツ・ハート。ハートは、作曲家リチャード・ロジャースのパートナーとして知られる、才能豊かだがアルコール依存症とうつ病に苦しんだ人物だ。
ホークは身長を約152cmの小柄なハートに変身するため、頭を剃り、残った髪を脂ぎったコームオーバーヘアにする大胆な役作りを行ったとのこと。「自分の虚栄心が粉々に砕かれた」と自身の役作りを振り返っている。
そんなホークの姿に、監督を務めたリチャード・リンクレイターは、「ホークはよく『監督は僕が誰にも相手にされないほど老けるのを待ってたんだ』と冗談を言うけれど、実際は彼自身がこの役を深く愛し、演じることに情熱を持ち続けていた」と語った。
ホークにとって、ハート役は肉体的にも精神的にも大きな挑戦だったに違いない。彼の功績を目の当たりにできるのが楽しみだ。
(文・編集部)
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