大惨敗との声も…。ロバート・デ・ニーロ主演映画『The Alto Knights(原題)』に下る厳しい評価

text by 編集部

ロバート・デ・ニーロが1人2役役を演じるクライム・スリラー映画『The Alto Knights(原題)』が全米で公開された。デ・ニーロの新たなマフィア映画として世間からの注目されていたが、一部の海外メディアからは「今年最大級の失敗作のひとつ」と厳しい評価が寄せられた。(文・編集部)

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マフィア映画は過去の遺物?

ロバート・デ・ニーロ【Getty Images】
ロバート・デ・ニーロ【Getty Images】

 1950年のニューヨークで暗躍したマフィアの実話を映画化した本作。しかし、公開初週末の国内興行収入がわずか320万ドルという歴史的な大惨敗を喫した。海外市場でもたったの180万ドルしか稼げず、全世界での興行収入は510万ドルにとどまる。

 関係者によれば、制作費が4,500万ドルを超えているとされており、結果的に『The Alto Knights(原題)』は今年最大級の失敗作と評されているという。ここまで失敗作と言われる理由のひとつに、本作がマフィア映画という、すでに現代に合わないジャンルに属していることが挙げられる。

 一部の批評家からは「この種の犯罪映画は、何年も前から時代遅れになっている」と指摘された。さらには「現在の低迷する映画市場では、そうした作品が成功するのは極めて難しい」との声もある。

 デ・ニーロがこれまで生んできた、名作マフィア映画の功績は計り知れない。彼は『ゴッドファーザー PART II』(1974)『アンタッチャブル』(1987)『カジノ』(1996)『グッドフェローズ』といった名作で確固たる地位を築いたはずだ。しかし、もう昔のハリウッド映画は現代に通用しないのだろうか。

(文・編集部)

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