三宅唱監督最新作にシム・ウンギョン、堤真一の出演が決定! 映画『旅と日々』2025年11月、全国ロードショーへ

text by 編集部

三宅唱監督最新作が『旅と日々』が、2025年11月に全国公開となる。出演者に、シム・ウンギョンと堤真一を迎え、つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、主人公の旅と旅先での出会いが描いた作品だ。本作の公開に先駆けて、キャスト2名と三宅監督からコメントが到着した。(文・編集部)

堤真一「妙に落ち着けて、クスっと笑えるような作品」

映画『旅と日々』
©2025『旅と日々』製作委員会

 現代日本映画界をけん引する三宅唱監督最新作『旅と日々』が、2025年11月に全国公開されることが決定。併せて、監督、キャストの2名よりコメントが到着した。

 本作は、脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先でのべん造(堤真一)との出会いをきっかけに、人生と向き合っていく過程を李本人が綴っていく物語となっており、ひっそりと身を寄せ合う登場人物たちが、やさしさと愛おしさあふれるまなざしで描かれる。

 主人公・李(イ)を演じたシム・ウンギョンは本作の脚本を、「ここ数年間で読んだ台本の中で最も好きな物語」と評し、三宅唱監督との仕事については、「この現場で、今まで経験できなかったことを新たに経験できて、お芝居に関しても、映画に関しても学びましたし、響いたことがたくさんあります」と語った。

 宿主・べん造を演じた堤真一は、自身の役について「とにかく言葉が難しかったので、撮影に入る前から何度も方言指導のテープを聞いていました。普段はここまで全部覚えることはないのですが、今回は、初めてと言っていいほど、しっかりと叩き込んでから撮影に入りました」と振り返った。さらに、本作について「妙に落ち着けて、クスっと笑えるような、そういう作品」とコメントを寄せた。

 三宅監督はつげ義春による原作を「畏怖すら覚えるほど面白く、逃げ出したくなる日もありました」と述懐しながらも、「とことん新しい映画が生まれそうだという感触があります」と手ごたえを感じている。

【ストーリー】

 うだつの上がらない脚本家の李は、ひょんなことから訪れた雪荒ぶ旅先の山奥でおんぼろ宿に迷い込む。

 雪の重みで今にも落ちてしまいそうな屋根。“べん造”と名乗る、やる気の感じられない宿主。

 暖房もない、まともな食事も出ない、布団も自分で敷く始末。

 しかし、べん造にはちょっとした秘密があるようだ。ある夜、べん造は李を夜の雪の原へと連れ出すのだった…。

【作品概要】

監督・脚本:三宅唱
出演:シム・ウンギョン 堤真一
原作:つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」
製作:映画『旅と日々』製作委員会 製作幹事:ビターズ・エンド、カルチュア・エンタテインメント
企画・プロデュース:セディックインターナショナル 制作プロダクション:ザフール ©2025『旅と日々』製作委員会
配給・宣伝:ビターズ・エンド
公式X
#映画旅と日々

【関連記事】
映画『ファーストキス 1ST KISS』、ラストシーンを感動的にした松村北斗の声の魅力とは? 評価&考察レビュー
「失敗して、考えて、試行錯誤を重ねていくのが僕のものづくりのやり方」映画『夜明けのすべて』三宅唱監督、単独インタビュー
俳優・三浦誠己、独占インタビュー。映画『ケイコ 目を澄ませて』の撮影秘話を語る。三宅唱監督とのタッグ作は「傑作と確信」
【了】

error: Content is protected !!