大ヒットした映画『THE FIRST SLUM DANK』。原作者である井上雄彦氏が監督・脚本を手がけた同作は原作ファンにも大絶賛されており、その勢いは今や世代や世界をもまたぐムーブメントに。今回は、そんな映画版『スラムダンク』が「もし、実写化されたら？」という仮定に基づき妄想キャスティング。選出理由や現実度について解説していく。今回は第1回。（文・ZAKKY）

●速攻プレイが持ち味の切り込み隊長

宮城リョータ

出典：Amazon

演じるなら、この人！
～菅田将暉～

まず、色々と悩み抜いたところ、何だかんだで、ハマるのはこの人ではないかとの結論に至った。背格好の類似点もさることながら、宮城リョータの選手としての持ち味であるスピード＆クイックネス、人間としての魅力である表情の豊かさなどを表現する上で、菅田将暉はまさにイメージぴったり。

映画の大ヒットに伴い、宮城リョ―タの髪型が若者たちにも流行り始めているという噂も聞く。リョ―タカットは間違いなく菅田将暉にも似合うはずであり、もし、実写化されたら、ファンたちから黄色い歓声が上がるだろう。

『THE FIRST SLAM DUNK』は、井上雄彦が手がけた伝説の読切作品『ピアス』のストーリーが下敷きになっている。『ピアス』は、リョータの過去を掘り下げた作品であり、彼は主人公としてフィーチャーされている。菅田将暉は、数多くの名作で主演を務め、日本を代表する俳優への道を突き進んでおり、実写版『スラムダンク』の主役という大役を任されても堂々と演じ切るに違いない。

三井寿との喧嘩シーンや、「ドリブルこそ チビの生きる道なんだよ!!」と心の中で叫び、最強・山王工業高校相手に奮闘する名場面を菅田将暉が演じていると想像するだけで、血湧き肉躍る。

ちなみに原作では、山王工業戦の最中、円陣を組んだ際に掛け声を発するのはキャプテン・赤木だが、『THE FIRST SLAM DUNK』ではリョ―タに改変されている。原作ファンをも唸らせた名アレンジを、実写で蘇らせることができるのは菅田将暉しかいないだろう。

しかし、ここまで妄想を膨らませておいてなんだが、1点だけネックがある。宮城リョータの身長は168cmであるのに対し、菅田の身長は176cmとかなりの開きがあるのだ。周知のとおり、宮城は湘北レギュラーの中で最も背が低く、ストーリーの一つの軸になる設定でもある。困ったことに、次回以降で紹介するキャストの中には、菅田よりも低身長の者が混ざっており、同じ画面に映った時に違和感が生まれるのは必至だろう。しかし、そこは無理を承知で製作陣に予算を割いてもらい、CG技術を駆使して、菅田の身長を縮める、あるいは共演者の身長を伸ばしていただきたい…！ ポストプロダクションの手間を考えても、菅田が宮城を演じることによって生じるメリットは大きいはずだ。（ハリウッドでは実現済みの技法なので…）

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