劇中コントに笑えて泣ける…爆笑と感動をかっさらった立役者とは? 大河ドラマ『べらぼう』第29話レビュー【ネタバレ】
横浜流星が主演を務める大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合)。本作は、江戸時代を舞台に、多くの浮世絵師や作家を世に広めた出版人・蔦屋重三郎の波瀾万丈な人生を描いた物語。さっそく、第29話の物語を振り返る。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
蔦重(横浜流星)なりの仇打ち
蔦重(横浜流星)は政演(古川雄大)が持ち込んだ“手ぬぐいの男”の絵を使い、黄表紙を作りたいと戯作者たちに提案する。鶴屋(風間俊介)は大当たりを条件に、京伝(政演)を貸すと申し出る。
一月後。北尾政演の書き上げた原稿の評価はいまひとつ…。すっかりへそを曲げてしまう政演だったが、鶴屋のアイディアによって気を取り直し、「江戸生艶気樺焼」が出来上がった。
蔦重は、失意のどん底にいる誰袖(福原遥)を訪ね、本を読み聞かせる。誰袖は、馬鹿馬鹿しい話に思わず笑みをこぼす。こうして、蔦重なりの仇を取るのだった。
政演をはじめとした作家たちが活躍し、笑いと感動に包まれた第29話。誰袖が笑顔を取り戻し、心があたたまる結末を迎えた。ここでXに寄せられた視聴者による感想を見ていこう。
「第29回、うーーん!と唸る素晴らしいストーリーだった」「根っからの遊び人、京伝先生、実はめちゃくちゃ真面目…ときめいてしまったよ」「大河ドラマでこんなに劇中劇がっつりやるのも珍しいな」「実にくだらない劇中コントを見せられた後に、一気にホロリと泣かされるのずるくない〜?」「誰袖が笑った〜!!」
笑いあり涙ありの展開で視聴者の感情を大いに揺さぶった『べらぼう』。毎話ごとに、人間くささ全開のキャラクターたちが織りなす良質な人間ドラマは、思いもよらない方向へ転がっていく。次週も、見逃せない展開が続きそうだ。
(文・野原まりこ)
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