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「自分自身を虐待していた…」女優・フローレンス・ピュー、映画『ミッドサマー』撮影時の心境を振り返る

text by 編集部

本年度アカデミー賞で最多7部門を受賞した『エブエブ』や主演男優賞を受賞した『ザ・ホエール』などを世に送り出しているA24が2019年に制作した映画『ミッドサマー』の主演ダニー役を演じた女優フローレンス・ピューが、本作を演じるにあたり行ったことをポッドキャストで語ったようだ。早速現地のメディアを参考に詳細を見ていこう。

奇妙な体験をしたのは視聴者だけでなかった!
『ミッドサマー』撮影現場でのエピソードを語る

米The Hollywood Reporterによると、イギリスのコメディアンであるエド・ギャンブルと、ジェームズ・エイキャスターがホストを務めるポッドキャスト「Off Menu(原題)」に最近出演した際、女優フローレンス・ピューは「日を追うごとに、撮影の内容がより奇妙かつ複雑で、難しくなっていった。 私はより酷く、そしてどんよりとしていく話の内容を頭の中に入れていました。最後の方では、恐らく、あの演技をするために自分自身を虐待していたと思う」

さらに、「私が行かなければならない場所がたくさんあったし、他の役者には必要のないような、本当に辛い状況に身を置くこともありました」と語った。

また、フローレンス・ピューは、ポッドキャストで、飛行機から撮影中の他のキャストを見下ろしながら、自分のキャラクターの運命について「計り知れない罪悪感」に襲われたことを振り返った。

オスカー候補だったフローレンス・ピューは、映画『ミッドサマー』の撮影を3日間残し、ボストンに向かい、助演女優賞にノミネートされたグレタ・ガーウィグ監督の映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2019)の撮影を開始しており、「あの現場、あの状態で、ダニーを置いてきてしまったような気がして、すごく変な感じだった。今までそんなことはなかった。私はいつも、自分の登場人物はすべて、私が去った後でも“大丈夫だろう”と思っていました」と、当時の心境を回顧。

さらに「彼女は自立した生活ができない。まるで私がこの人物を作り上げたのに、彼女(ダニー)を置き去りにしてしまったようなもの」とも語った。

世間に衝撃を与えたサイコロジカルホラー『ミッドサマー』(2019)は、視聴者だけではなく、キャスト陣にも、過酷な体験を強いる映画だったようだ。

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