世界一泣けるアニメ映画は? 涙腺崩壊の感動作(3)。ピクサー史上最高! 涙なしで観られない「感情」の物語
日本は世界に誇るアニメ大国であり、日本アニメーションが世界に多大なる影響を与えていることは間違いない。そこで、今回は日本アニメだけでなく、海外アニメにも焦点を当て、その中でもハンカチなしでは観られない、優しい気持ちを取り戻してくれるような、涙腺崩壊の感動アニメを5本紹介する。
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ピクサーアニメで最も泣ける…。
11歳の少女の脳内に住む5つの感情たち
『インサイド・ヘッド』(2015)
上映時間:115分
監督:ピート・ドクター、ロニー・デル・カルメン
脚本:ピート・ドクター、メグ・レフォーブ ジョシュ・クーリー
出演者:エイミー・ポーラー、フィリス・スミス、ルイス・ブラック、ミンディ・カリング、ビル・ヘイダー、リチャード・カインド、ケイトリン・ディアス
【作品内容】
物語の舞台は11歳の少女・ライリーの脳内。5つの感情たちが、彼女を幸せにするために日々奮闘していく。ある日ライリーは引っ越すことになったのだが、それからうまくいかない日々を送る。その原因はカナシミにあると考えたヨロコビは…。
監督・原案・脚本を務めたのは『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』のピート・ドクターで、本作の主人公・ライリーのモデルとなったのは彼の娘である。本作はアカデミー賞を含む、数々の賞を受賞し、世界中で高い評価を受けている。
【注目ポイント】
頭の中で感情をコントロールしているというユニークなアイデアで、一気に作品の世界観に引き込まれていく。ライリーに頭にはヨロコビ・カナシミ・イカリ・ムカムカ・ビビリと感情を表現する5体のキャラクターがいる。
その中でもカナシミは、負の感情のために邪魔者扱いされてしまうが、次第にライリーの成長にとって重要な存在であることがわかっていく。
ライリーの幼少時代の空想上の友達・ビンボンが泣いているとき、ヨロコビは励まそうとするが空回りしてしまう。一方でカナシミはビンボンに寄り添い、一緒に悲しむことで、ビンボンは元気になる。それを見たヨロコビは、カナシミの必要性に気づかされ、私たちもまた、悲しみの感情の大切さを実感していく。
劇中最も泣けるシーンとして名高いのは、脱出不可能とされる記憶のゴミ捨て場へヨロコビとビンボンが落ちてしまうシーンだろう。
このシーンでビンボンは、自分を犠牲にしてヨロコビを脱出させることに成功。記憶のゴミ箱に落ちると、ライリーは一生ビンボンを思い出すことはない。しかし、ビンボンは果たせなかったライリーとの約束を、ヨロコビに託して笑顔で消えていく…。大人も子供も一緒になって泣ける、まさに珠玉と呼ぶにふさわしいアニメ映画の傑作だ。
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