今年最高の動物愛護映画…? 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』が動物愛護団体PETAから賞賛された理由
日本でもスマッシュヒットを記録している映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』。同作には、動物虐待のように見受けられるシーンが存在し、一部のファンから非難の声が挙がっている。そんな中、米動物愛護団体PETAがそのシーンに言及し、なんと賞賛の声を上げたとのこと。現地メディアを参考にその内容を見ていこう。
米動物愛護団体がまさかの絶賛。その理由とは?
米Movie Webは、米動物愛護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)が、実験目的に使用される動物の苦境に目を向けたとして、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』を称賛していると報じている。
本作では、高い知能を持つ擬人化アライグマである、ロケット・ラクーンの“トラウマ”を掘り下げるため、彼が拷問や実験を受けるシーンが登場する。そのため、幼い子供には刺激が強すぎるとして、PG-13以上の映画認証を取得するべきとの声も上がっているようだ。
しかし米動物愛護団体PETAは、この映画をより多くの観客が視聴することで、人間による製品テスト時に、動物がどのように扱われているのかについて、考えざるを得なくなると考えている。
PETA上席副社長リサ・ラングは、ジャームズ・ガン監督の映画を賞賛。動物を感情を持つ一個人として観客に見せた点を評価し、「ジェームズ・ガン監督はアライグマのロケットを通し、今この瞬間にも実験室に送られる何百万もの弱い立場にいる動物たちに、顔、名前、そして人格をつけたのです」と語った。
また、「PETAは、観客に動物を1人の人間として見てもらい、動物実験を行うことが可能だからといって、そうするべきとは限らないことを示唆したこの作品を、今年最高の動物愛護映画として祝福している」と意外な感想を述べている。
ジェームズ・ガン監督は、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』を元々ロケットの物語を主軸に据えたいと考えていたようで、「私にとって最も重要なのはロケットの物語であり、それに続くのが他の皆の物語です。ロケットはこの作品内の隠れた主人公であり、私にとっては常に中心的な存在でしたが、本作ではそれが実現されています」
「私が戻って来て、この映画を製作しようと思ったのは、ロケットの物語が語られる必要があると感じたからです。1作目は母親について、2作目は父親について、そして3作目は自分自身についての内容になっています」と語っている。
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』は、多くの好評をファンから得ており、MCUの世界観を刷新するような新しい展開が見られる。また、本作は週末3日間で興行収入1億1400万ドル(153億5000万円)を記録し、23年公開作品のなかで2位のオープニング成績を記録。快進撃はまだまだ続きそうだ。
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